第60回メンタルゴルフ革命

等身大のプレーを最優先することに徹しよう
世界ゴルフ選手権第3弾「WBCブリヂストンインビテーショナル」はタイガー・ウッズが見事な逆転劇を演じ、通算70勝目の優勝を飾りました。
最終日、首位のパドレイグ・ハリントンと3打差の2位でスタートしたウッズの勝因は優勝争いの真っ只中にあっても、平然とした態度を崩さずに自分のゴルフに徹したことにあります。
ハリントン1打リードで迎えた16番ロングホールでの2人のゴルフがその象徴だったといえるでしょう。
2人ともティショットを曲げてラフに入れましたが、第2打以降の戦略に大きな違いがありました。
ウッズは迷うことなくラフからフェアウェイ狙いのショットで第3打に懸けます。
ハリントンはこのラフからの第2打をやや強引に打ち、ボールは再びラフ。第3打もグリーン奥の深いラフに入れ、そのアプローチショットはグリーンを2バウンドして池に飛び込むというドタバタを演じてトリプルボギー。対してウッズの第3打はピン30センチに寄るスーパーショットで難なくバーディ。スコアは4と8。このホールだけで4打もの差がつき、2人の勝負は決着しました。
自分の腕前と状況をしっかりとわきまえて等身大のプレーを最優先することに徹したことがウッズに栄光をもたらせたといえましょう。
こういう局面で皆さんはどんなプレーを選択していますか?
残念なことに見栄を張り実力以上の結果を求めて無謀なプレーを選択しているゴルファーが多いようです。これがスコアを崩す元凶です。
ウッズが目を見張るような凄いショットを封じ込んでフェアウェイキープ、確実にグリーンをとらえる作戦をとったように、皆さんも見栄を捨てて、実力に見あったスコアという数字に徹底的にこだわってください。そうすることでスコアをまとめることができるのです。
「フェアウェイセンター」という言葉をラウンド中に繰り返し唱える
どんな状況であっても、常に確率の高い技術、ショットの選択のできるゴルファーは上達します。そのためには、「フェアウェイセンター」と「グリーンセンター」という言葉をラウンド中に繰り返し唱えてください。
以前にもこのコラムで触れましたが、ゴルフはまったく異なる二つのゲームによって構成されています。その二つとは、「グリーンに乗せるゲーム」と「カップに入れるゲーム」です。
フェアウェイキープはフェアウェイのセンターを狙う、またグリーンに乗せる確率が最も高い領域はグリーンセンターだからセンターを狙う。当たり前のことで皆さんもそのことは知っているでしょう。それにもかかわらず、多くのアマチュアゴルファーは、「ティショットの飛距離にこだわる」のです。その結果、フェアウェイをキープする確率は明らかに減少しています。またグリーンを狙う時も「なんとしてもピンを狙う」という思考を優先させるためグリーンを外して、深いラフやガードバンカーに入れ大叩きの原因をつくってしまうのです。
ウッズでさえ3番ウッドでティショットを打ったり、ときにはデッドにピンを狙う誘惑をふり払いグリーンセンターに無難に乗せる「勇気」を持っています。
短いミドルホールやロングホールのティショットは「勇気」を出してください。フェアウェイキープを優先させるためドライバーを3Wに持ち換えましょう。敢えて自分の欲望を抑えてスコアメイクにこだわる戦術を最優先させることが、あなたのゴルフを着実に進歩させてくれるのです。




