「病院に通っていたのですが、ひどい痛みに対する強い薬の副作用がいやで、藁をも掴む思いで相談したのがキッカケでした」と語るリウマチ患者のAさん。病院では得られなかった安心感と症状の改善にご本人もビックリ。Aさんが明るい兆しを感じるようになったという「サカエ薬局」の対応はどのようなものであったのか!?
「もっと患者さんの近くでサポートを…」
東京都板橋区の高島平駅から徒歩で2、3分のところにある「サカエ薬局」。平成6年の開局以来、地域の健康を支え、患者さんの相談に懇切丁寧に応じると評判の地域に根ざした「かかりつけ薬局」である。
古典漢方や中医学と西洋医学の良い面を取り入れた「西洋と東洋の結合医療」を実践している薬剤師の高橋賢先生は、「処方箋調剤を通じて現代医療の良さと漢方治療との両立を地域に広める」ことをモットーとしている。
「薬を通じて人を助ける仕事がしたい」と薬剤師になって25年になる高橋さん。病院勤めやドラッグストアを経て15年前にこの薬局を開局した。独立のキッカケは、病院勤務の時ある老婦人から「いつも丁寧に薬の説明をしてくれてありがとう」と言われたことだという。
「そのことがとても嬉しかったのです。患者さんはお医者さんには聞けないことも薬剤師には聞いてくれる。もっと患者さんの近くでいろいろと相談に乗りたい」と思って、高橋先生は薬局をスタートさせたのだ。
そしていまでは、気さくに悩み事を相談できる高橋先生のもとに、多くの患者さんが通い詰めている。まさに「かかりつけ安心薬局」として地域に根ざし、その機能を十二分に果たしている。
リウマチで悩んでいたAさん
そんな高橋先生のもとに、3年前の5月、Aさんが苦悶の表情で相談に訪れたという。

リウマチ患者Aさんと面談する高橋先生
「膝が痛くて階段がほとんど登れない状態でした。友人に相談したら『関節リウマチじゃないの!?』と言われ整形外科でリウマチの検査をしてもらいました。採血やレントゲンを撮ってもらったところ、白血球や血小板が増加しており、CRP(C-リアクディブ・プロテイン)や赤沈も基準量の数十倍と言われました」
Aさんは、「進行性リウマチ」と診断された。
「膝に違和感を覚えてから3カ月くらいで歩けなくなりました。その時まだ手はなんともなかったのですが、だんだん手も腫れあがってきました。むくみと痛みが出てきて、物を持つこともできなくなりました」
これでは仕事も出来なくなり、先行きどうなるのか思い悩んだという。最初は病院に行っていたのだが、モルヒネとかステロイドなど副作用の強い薬を使うと聞かされ不安になった。そしてAさんは、痛みが出なければ関節が固まるのは仕方がないとの説明に、納得できずに思い悩んでいたというのだ。
その時、サカエ薬局に通っている知り合いから紹介されて、藁をも掴む気持ちで訪れた。症状が出てから1?2カ月後のことである。
高橋先生は、変形し始めた指の関節を見て「なんとかしてこの患者さんの悩みを解決したい」と思ったという。
「進行性のリウマチですから、急いで抑えるよりも血液の流れを良くしていくことが大切だと思いました。それに彼女は冷え性でしたので、良血(血液の質を良くして暖める)して痛みをとる必要があると思いました。それで乳酸菌FK?23をとるように勧めました。そしてカルシウムと亜鉛が必要なので動物性の亜鉛製剤を加えて処方したのです」
Aさんは仕事がハードで精神的なストレスもあり、メンタルに作用する薬と血液をサラサラにする製剤が必要だった。痛みは初めスーッと引いたが、その後激痛に襲われたという。
「最初は、激痛に悩まされて夜も一睡も出来ませんでした。指の関節だけでなく首を動かすことも大変な状態になってきました。脚はもちろん思うように動かなくて、まるでロボットのようでした。下を向けない状態になっていたのです」
「サカエ薬局」に通い始めて3年。現在も少し痛みはあるが、大分良くなってきたという。痛みがひどかった頃は、羽根布団さえ辛くてソファで寝ることもあったという。指の関節も変形を起こし始めていたのが、少しおさまってきたと話してくれたAさん。痛みが取れたことの次にうれしいのは、指輪がはめられるようになったことだそうだ。

発症間もない頃のレントゲン写真(上)と
指輪もはめられるように回復してきたAさんの手
「もう少し頑張って、以前のように働けるようになりたいですね。それが今の目標ですが、以前はそんなことは考えにも出てきませんでした。目的をもって毎日が過ごせるようになりました」
「自己免疫疾患」としてのリウマチ
「リウマチ性疾患」は筋、骨、関節に現れる疾患で、自己に対する異常な免疫のために引き起こされる「自己免疫疾患」のひとつだと考えられている。
自己免疫疾患とは、本来は細菌・ウイルスや腫瘍などの自己と異なる異物を認識し排除するための役割を持つ免疫系が、自分自身の正常な細胞や組織に対してまで過剰に反応し攻撃を加えてしまうことで症状を来す疾患の総称。
関節リウマチなどの自己免疫疾患は、全身に影響が及ぶ全身性自己免疫疾患と、特定の臓器だけが影響を受ける臓器特異的疾患とに分けられている。
免疫に関係したサイトカイン(細胞から分泌されるタンパク質)が異常分泌することで、免疫において重要な働きをしているリンパ球が異常な働きをし、異常な抗体が出現して関節に結合し関節炎を引き起こす。
そして関節の腫れや関節痛が生じ、手足の関節に対称的に見られる。朝起きたときに手足や身体が硬くなり動かしにくくなる症状が出てくる。
つまり、リウマチは身体の免疫バランスが破壊されることで起っている病気なのである。免疫のバランスを整える乳酸菌FK?23の働きの重要性はここにある。

高橋先生と「サカエ薬局」のスタッフのみなさん
サカエ薬局の高橋先生は「車椅子で来られているリウマチの患者さんもいます。その人はステロイドを飲んでいました。それでムーンフェースにまでなってしまいました。私はその人に乳酸菌を勧め飲み始めましたら、3カ月で歩けるようになりました。まだ首がちょっと動きませんが、それも次第に改善していくと思っています」と語る。
リウマチの患者さんにとって、副作用に怯える処方よりも、自分の身体に合った処方、そして自分の身体の中から治癒力を喚起させることが大切である。その意味でも、単なる対症療法だけでなく、身体全体のバランスを意識した健康相談ができる「かかりつけ薬局」の意味は大きなものがある。
「患者さんとのコミュニケーションを大切にして、地域の人の健康づくり、悩みの解消にいかに役立つかが私の目標なのです」(高橋先生)

「サカエ薬局」
東京都板橋区高島平8?13?12
ソレイユ高島平パート??102
営業時間
月?土 9:00?20:00
第4日曜 9:00?13:00
休日 日曜日(第4以外)・祭日
Mail sakae-p@gaea.ocn.ne.jp
URL http://sakae-kanpou.com/