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2009年05月01日

2009年6月号 月刊スーパーゴルフ

2009年5月1日発行  Volume119


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【巻頭特集】
17歳の挑戦!IN USA
石川遼「夢」の舞台
ノーザントラストからマスターズ
PGAツアー3試合とメジャーの戦い


【特別企画】
‘09オトナゴルフのこなし方
トレンドの最先端を行くウェアとグッズ


【ギア特集】
おいでよ♪試打会へ
誌っておきたいタイプ別試打会
まずはアウェーをホームに変えることですわ byマーク金井


【ブランド探求シリーズ】
ONOFF
日本最強が惚れ込んだやさしさのアドバンテージ!


◆「ハワイ・オノフ島」はGOLF天国だった!


【本当に力がつく連載レッスン】

◆ゴルフ専門トレーナー石渡俊彦プロの
ゴルフ上達のための“フィジカル&スキル”レッスン
〔第7回〕
ボールをしっかりつかまえるための手首の使い方編 (1)


◆カリスマコーチ増田哲仁プロの門外不出(秘)上達講座
〔第60回〕
上達のための(秘)練習法 (22)


◆シニアツアー界の飛ばし屋中尾豊健プロの
50歳からのぶっ飛ばしドライバーテクニック


【レディスROOM】
金谷智美プロの一から始めましょう
〔第25回〕
コースレッスン・パット編 (4)


【連載読物】

◆今月のサプライズ
片山晋呉、「世界」で花開く


◆ゴルフの薬箱-いいゴルファーになるための心の指標- 鈴木康之


◆佐渡充高のワールドツアーリポート
タイガーの復活優勝で決勝を待ち望む
ミケルソンとの舞台は整った…


◆カリスマトレーナー摩季れい子先生の斬新レッスン
〔第13回〕トップ編 (2)


◆NEWギア&NEWグッズ


◆今月の売れ筋ランキング


◆賞賛されるクルマたち
NISSAN FAIRLADY Z


◆Dr.ハザマからのメッセージ
膝や腰の痛みでお悩みの中高年の方へ―


◆情報BOX


◆タイトリスト
ネクストジェネレーション・キャンプ


◆読者プレゼント

第74回佐渡充高のワールドツアーリポート

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タイガーの復活優勝で決戦を待ち望むミケルソンとの舞台は整った・・・

 タイガー・ウッズは復帰3戦目のパーマー招待で今季初優勝、通算66勝目を飾った。早朝の雷雨でスタート時間が1時間50分も遅れ、最終組のタイガーが最終18番グリーンに辿り着いたときには日没の7時44分を過ぎ、暗闇が迫っていた。
 5メートルのバーディーパットを決めればタイガー優勝、外せば翌日のプレーオフという土壇場の状況。タイガーは強めにど真ん中から決め、世界ランク1位の違いを見せつけた。久しぶりのドラマティックな幕切れにギャラリーは歓喜の大拍手、ホストのパーマーは目を細め、タイガーをハグして祝福した。


タイガーの復活Vを誰より喜んだのは不仲説が飛び交うライバルのミケルソンだ・・・


 タイガーの復活Vを誰よりも喜んだ選手は今季すでに2勝し世界ランク2位に浮上したフィル・ミケルソン(38)だ。96年にタイガーがプロデビューして以来ミケルソンはライバル心を抱き続けてきたが、その思いをさらに強くする事件が昨年起こったのだ。
 タイガーのキャディー、スティーブ・ウイリアムスが「フィルはコースで会っても私に対し一度も挨拶をしたことがない。あんな失礼な人間はいない」と公の場で話したのだった。普段からこういった発言をする人物ならともかく、彼は平素からタイガーについての些細なコメントもしたことがないほど自分の立場をわきまえていると評されているだけにメディアは驚いた。
 また発言がゴルフ界でタブーになりがちだった二人の不仲説を裏付ける内容だったために瞬く間に全世界をかけめぐった。つまり、パンドラの箱を開けてしまったのだ。当然ながらミケルソンの耳にも届いた。激怒するのかと思われたが、この件に関してはノーコメントを貫いている。
 そこから感じるのは怒りの感情を押し殺して胸の中に封じ込め、ゴルフで真っ向勝負してケリをつけてやろうという思いなのだ。
 タイガーが左膝の手術とリハビリを終え8カ月半ぶりに復帰したのは2月の世界選手権マッチプレーだった。本人は「膝はまったく問題ない。勝てないと思ったら復帰はしない」と豪語していたが、結局2回戦でティム・クラークに敗れ、ミケルソンとの対戦はお預けとなった。
 次の世界選手権CAチャンピオンシップでもタイガーは「ショートゲームがシャープさに欠ける」と優勝のミケルソンを脅かす存在にはなれずに終わった。一騎打ちで打倒タイガーを狙うミケルソンとしてはタイガーが本調子でないことがもどかしく、今回の優勝でようやく舞台が整ったというわけだ。


今季のミケルソンはフェアウエーキープ率、飛距離がアップしてさらに進化・・・


 今季のミケルソンはさらに進化している。課題のフェアウエーキープ率が上がり、飛距離も伸びているのだ。それを支えているのが今季の途中から使い始めたFT│9Nプロトタイプのドライバーだ。
 特徴はヘッドの体積が420CCとマックスタイプより40CCほど小さいこと。マックスのドライバーは直進性に優れている一方、現在使用している420CCはやや小さい分だけインパクト時のヘッドの返りが早く操作性に優れている。CA選手権最終日には最難関の最終18番でしっかりフェアウエーを捕らえ、周りの選手に全く隙を与えず、ティーショットへの自信の強さがうかがえた。
 3番ウッドも今季から使い始めたディアブロNがポテンシャルを充分に引き出している。センター寄りにエッジを効かせてあるためにストレート、フェードを打ちやすく、ドローが得意なミケルソンにとっては十分コントロールされたドロー系も打てるので、まさに自由自在。
 しかもキャリーが280ヤードと昨年より10ヤードも伸びた。「パー5も毎年長くなり、落ち際の10ヤードの差で2オンできるかが決まる。この差は大きい」と新クラブへ絶大な信頼をよせている。


タイガーもフェアウエーキープ率、飛距離がアップ。ミケルソンとの対決は?


 ミケルソンの挑戦を受けるタイガーも復活Vの際、膝に負担をかけない、ややプレーンをフラット目にしたニュースイングに変えるなど変化が見られた。偶然の一致か、トップランカーの考えは似てくるのか、タイガーも復帰にあたりやや小ぶりのヘッドのドライバーを使い始めていた。
 タイガーの場合はミケルソン使用のものよりさらに小さく体積は380CC。その成果が早くも現れ、ティーショットの精度が明らかに上がっている。昨年(6試合)57・8%で169位だったフェアウエーキープ率が今季は(パーマー招待までの3試合)目標の60%を超えて60・7%でランク110位。平均飛距離も今季は293・4ヤードで25位と昨年の44位よりレベルアップしている。
 肉体も技術も装備もバージョンアップして決戦に挑むタイガー・ウッズとフィル・ミケルソン。命運決する日はマスターズでは見られなかったが、次のビッグトーナメントTPCでは見られるか?対決の日が待ち遠しい。

ニューギアニューグッズ 2009年6月号

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競技志向派のための本格派ドライバー

「マックテックNV-S」

(マグレガーゴルフジャパン)

 マグレガーゴルフジャパンは、競技志向派のためだけに徹底して飛距離性能にこだわった本格的仕様ドライバー「マックテックNV-S」を発売。飛距離性能をアップさせるためにトライアングルフェース&シャローフェースヘッドをさらに進化させ、徹底した低重心、深重心、大きな重心アングルを可能にした高精度鍛造ヘッドがスピンコントロール性能をアップ。VLチタン高精度鍛造カップフェースの採用でスイートエリアを広範囲化してミート率をアップ。46インチ専用のトリプルアクションシャフトが力強い球筋を実現。ロフト角は9、10、11度。価格は81900円。
● TEL 03(3502)1561


強弾道で狙えるユーティリティ

「TOBUNDA GT UT」

(ジャパーナ)

 ジャパーナは、アスリート志向のゴルファーをターゲットとする「GT」シリーズから「TOBUNDA GT UT」を発売。安心してグリーンが狙えるよう、ロングアイアンよりもやさしくショートウッドよりも正確に打てる「オプティマムトラジェクトリー(最適弾道)」設計を採用したほか、セミグース設計でアイアン同様のターゲットに対しての構えやすさを実現。風に強い中弾道で上級者やアスリートが要求する機能を備えたユーティリティ。ロフト角20度のU3、22度のU4、24度のU5をラインナップ。オープン価格(実勢価格19900円=編集部調べ)。
● TEL 052(559)1011


飛距離アップと進化した快適性

「ミズノドライスタイル013」

(ミズノ)

 ミズノは、飛距離アップを可能にするゴルフシューズに快適なラウンドをサポートする機能を搭載した「ミズノドライスタイル013」を発売。インパクトの瞬間のグリップ力を高めることで飛距離アップを可能にする「IGスパイク」シリーズのニューモデルで、ソール部に足元のぐらつきを抑え、高いクッション性を発揮する進化した「インフィニティウェーブ」ソールを採用。アップダウンの激しいコースや長いラウンドでの足の負担を軽減。2年間の防水保証付きのオーソドックスなサドルタイプのシューズ。24.5-27.0、28.0センチ(EEE)。ホワイト、ブラックなど4色。オープン価格(予想店頭価格17850円前後)。
● TEL 0120-320-799


歩きやすくて疲れにくいシューズ

「ゼクシオ デジソールGGS-1043」

(SRIスポーツ)

 SRIスポーツは、ゴルフをする時の歩きやすさを考えた疲れにくいゴルフシューズ「ゼクシオ デジソールGGS-1043」を発売。ソールの4段階屈強ラインブロックは親指方向に屈曲しやすく歩行性がアップ。耐久性に優れた高反発素材、衝撃吸収性に優れた低反発素材をそれぞれ裏側ツマ先寄り、かかと寄りに採用したインソールがラウンド中の疲労を軽減。また、スイング時の足元の動きを徹底分析しトーション(ねじれ)の強弱をコントロールすることで飛距離アップをもサポートする。24.5-27.5センチ(7サイズ)、ホワイト/ブラック、ブラックの2色。オープン価格。
● TEL 0120-653-045


高級キャディバッグからカジュアルまで

「S-YARDバッグ」

(セイコースポーツライフ)

 セイコースポーツライフは、「S-YARD」の男性用キャディバッグとボストンバッグ、ユニセックスモデルのキャディバッグとミニバッグを発売。男性用「SC-891A」は今では数少なくなった日本人職人が1本、1本手づくりしたメイド・イン・ジャパンの高級感あふれるトラディショナルなキャディバッグで、左右非対称のオシャレ心あふれるデザイン。カラーは青×ダークブラウン。8.5型、46.5インチ対応、3.3キロ。88200円。この他に、ワッシャー加工のナイロン生地が若々しいイメージのキャディバッグ(22050円)、ボストンバッグ(8400円)、ユニセックスモデルのカート付キャディバッグ(31500円)などのラインナップ。
● TEL 0120-099-301


ゴルフスタイルやシーンに合った3モデル

「オノフゴルフシューズ2009」

(ダイワ精工)

 ダイワ精工は、上質なゴルフブランド「オノフ」より、ゴルフスタイルやシーンによって選べる3モデルの「オノフゴルフシューズ2009」を発売している。「OS0109」は疲れを軽減するインソールとハイテクアウトソールの高機能シューズで、サイドの「ビックオー」がポイントのスポーティなデザインが特徴。16800円。「OS0509」は牛革×ゴアテックスフットフェアを採用した防水性、透湿性に優れた上質なデザインのシューズ。26250円。「OS0609」はシンプルでスマートなフォルムのスパイクレスシューズ。18900円。
● TEL 042(479)7730


ヘッドスピード別に3タイプが揃う

「インパクトスティック」

(ヤマニ)

 ヤマニは、ヘッドスピードと飛距離をアップし、正しいリリースポイントが体感できる練習器具「インパクトスティック」に、レディースやシニア対応の軽量タイプ「インパクトスティック・ライト」、ストレッチ効果が絶大で競技志向ゴルファーに最適の「インパクトスティック・プロ」を追加。幅広いゴルファー向けの従来モデルを「インパクトスティック・スタンダード」としてリニューアル、新発売した。内蔵されたウエイト(重り)の上下動による振動や音で、理想的なスイングが習得できる練習器具で、ツアープロコーチ内藤雄士も推奨。緑色の「ライト」は9975円、黄色の「スタンダード」は10290円、赤色の「プロ」は13440円。
● TEL 03(5275)6111


No1グリップに新タイプ

「NO1 GRIP EXPERT」

(NOW ON)

 NOW ONは、50シリーズ、48シリーズに続き、新タイプの「NO1 GRIP EXPERT」を発売。ゴルファーの力を最大限に引き出し、ゴルファーそれぞれで違う多様なスタイルに応えるために誕生したもので、特徴はバックラインの有無をそれぞれに展開したことと重量と口径のバランスを調整したこと。新しい重量と口径はいままでにない握り心地を生み出し、初登場のバックライン無しのモデルは握った感触のまま自由自在に自分だけの感覚で打つことができる。抜群の密着力が飛距離、コントロール性でゴルファーを支えるグリップだ。RED、BLACK、BLUEの3カラー。価格は1995円。
● TEL 03(3555)5055


自宅でスイング練習できる

「ナチュラルショット R X」

(ダイヤコーポレーション)

 ダイヤコーポレーションは、自宅でじっくりと打球練習ができる練習器「ナチュラルショットR X」を発売。ボールの付いている固定金具は高さが4段階に調節できるためドライバー(460cm3)からアイアンまで対応。金具は移動OKなので右利き、左利きを問わず練習できるほか、マット中央の赤のラインがセットアップとテークバックをナビゲートしてくれる。また、ひも付きボールの方はショットの方向性のチェックもOK。グリップホールが付いているので持ち運びも便利だ。本体サイズは480mm×250mm。価格は5565円。
● TEL 03(3384)3311


自分で正しいグリップをチェック

「GRIPIT RITE」

(エムアイティインク)

 エムアイティインクは、ドライバーからウェッジまでの全ての標準グリップに装着でき、正確な指と手の位置、正しいグリップをチェック及び矯正できる「GRIPIT RITE(グリップイットライト)」を発売。器具に付いている指示計を上げ、クラブフェースのリーディングエッジを0度に合わせるとスクエアグリップ。+(プラス)方向に回すとストロング(フック)。-(マイナス)方向に回すとウィーク(スライス)になり自分でグリップをチェックできる。メンズ用、レディス/ジュニア用(各レフティ用あり)の計4種類。価格は3780円。
● TEL 03(3844)5168


Dr.ハザマからのメッセージ 膝や腰の痛みでお悩みの中高年の方へ 

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狭間研至(医師・医学博士)Kenji Hazama


意外に治りにくい膝や腰の痛み

 「この膝の痛みさえなければ……」「腰痛がひどくて長く座っていられない……」という方も多いのではないでしょうか?


 年齢とともに、膝や腰の関節が少しずつ傷んでくることは致し方ないことです。しかし、近年、メタボリックシンドロームという言葉が一般的になってきたことに代表されるように、どうしても体重オーバー気味の方が増えていることもあり、膝や腰の痛みに悩む患者さんの数も、非常に増えています。

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 膝や腰の痛みということであれば、まずは、整形外科を受診される方も多いと思いますが、なかなか満足のゆく結果が得られないという方も少なくありません。


 今回は、「関節の痛み」にお悩みの中高年の方に、その基本的な考え方と対策をそっとお伝えいたします。


膝や腰の痛みの基本的な考え方

 そもそも、なぜ、膝や腰が痛むのでしょうか。少し乱暴な譬えかも知れませんが、機械に例にして言うと、(1)部品が傷んでくる、(2)潤滑油が少なくなる、という2つの理由によるものと言うことができます。すなわち、人の体では、膝や関節の骨や軟骨が、変形したり弾力性が失われたりすることと、関節の周囲にある粘液の粘りがなくなってきたり、産生が少なくなったりすることになります。


 そうすると、今まで滑らかに順調に動いていた膝や腰も、きしみが出たり、動かしづらくなったりしてきます。クッションの役割をしていた軟骨の傷みによって骨同士が直接こすれたりするようになり、膝や腰に炎症が起こってしまいます。炎症が起こると、その部位は熱を持ち、痛みが出てくるとともに、膝の関節に水がたまってくることもあります。


 このような症状は良くなったり悪くなったりを繰り返しますが、こういった状態を長く続けていると、膝や腰の骨そのものが変形してしまう可能性も高くなってきます。


医師の基本的な治療法

 一般に、加齢性変化によって膝や腰の痛みが出ている患者さんに対して、医師が考え、行う治療は以下の通りになります。


?負担の軽減
 膝や腰の痛みのもとになる大きな原因は、体重の増加です。重い荷物をずっと載せていると、車のサスペンションが傷んでくるように、過度の体重は、膝や腰に負担をかけ、症状を悪くします。また、歩行や運動が少なくなり、膝や腰を支える筋肉が衰えてくると、それだけ重量における負担が増えてしまいます。
そこで、少し太り気味の方については、まずは、ダイエットをおすすめするとともに、ウォーキングなどの運動を通じて膝や腰の周囲の筋肉を強くして、関節そのものにかかる負担を少なくすることが重要です。


?痛み止めの投与
 関節に炎症が起こると、熱と痛みが出てきます。そこで、用いられるお薬が「消炎鎮痛剤」、いわゆる「痛み止め」です。「痛み止め」には、飲み薬の他に塗り薬や貼り薬(湿布やテープ)があります。これらは、痛みの原因となる物質に直接作用するので、まさに、痛みは止まります。 


 しかし、骨や軟骨の劣化や、潤滑液の不足を、直接治すお薬ではありません。また、飲み薬の場合には、胃の粘膜を荒らしてしまうことも少なくないので、長期にわたってのみ続けることが難しいという方もいらっしゃいます。


?理学的療法
 これは、関節への負担を下げたり、炎症を軽減したりするために牽引や温熱治療を行うというものです。
物理的な圧迫を一時的に解除したり、血流がよくなったりしますので、症状は改善することが多いですが、一時的な改善になることも多いです。


?手術
 長期にわたって膝や腰の関節への負担が続くと、骨そのものが変形してしまいます。その変形の程度や具合によっては、痛みを取り除くには、ダイエットや筋力増強、薬物治療や理学的療法といった保存的治療では限界に達してしまうことがあります。


 このようなケースについては、やはり、外科的処置が必要になります。最近は、手術の手技や器具も飛躍的に進歩しており有効な治療法ですが、ご高齢の方や健康にご不安がある方にとっては、やはり、避けたい治療法と感じられるのも致し方ないと思います。


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軟骨が少なくなり関節の間隔が狭くなっている「変形性膝関節症」のレントゲン写真
【資料提供】
かとう整形在宅クリニック
<在宅療養支援診療所> 院長:加藤 泰司
〒560-0085 大阪府豊中市上新田2-24-4 メゾン千里中央106号室
URL:http://www.kato-seikei-zaitaku.com


医師による治療に満足できない方に


 ここまで、膝や腰の関節の痛みのメカニズムや一般的な治療法についてお話してきました。しかし、医師による治療に満足できない方というのは、決して少なくないように思います。


 私が診察室でお話する患者さんだけでなく、雑談で話をする知り合いの方も、異口同音におっしゃるのが、「整形の先生は、『まぁ、年のせいもあるし……』とおっしゃるのです」とか、「整形では、温めたり電気をかけたりといった治療はしてくれますが……」とか、「痛み止めは効くのですが、どうも胃が荒れてしまって……」などといったことです。


 しかし、医師に相談しても、あまり劇的な改善が見込めないということだと、本当に困ってしまいますね。


 そのような方にとっては、医師が積極的に取り入れていない観点からアプローチをしてみてはどうかと思います。


 その一つが、「関節の軟骨や粘液を元の状態に近づけていく」という考え方です。年齢により機能は低下しているとはいうものの、もともとは自分の体の中で作り、再生していた軟骨や粘液です。それらのサイクルに着目し、自分自身の力で症状を和らげていくという考え方は、意外なようですが、医師による治療法には基本的に含まれていません。


 軟骨の再生や痛みの軽減に作用するN?アセチルグルコサミンやMSM(メチルスルフォニルメタン)といった成分が、最近、話題になっているのは、こういった背景があるのではないか、と思います。
もし、あなたが医師による治療の成果に満足できていない場合には、N?アセチルグルコサミンやMSMは健康食品やサプリメントとして販売されていますので、補完的な治療として併用してみるのも一つの方法です。ただし、医薬品と異なり、商品にはばらつきがありますし、安全性の問題も依然として存在します。


 また、テレビや新聞・雑誌だけでなく、最近はインターネットでも情報や商品が氾濫しています。何より、あなたの健康のために、専門家にご相談になり、安全が確認された信頼のメーカーの商品を用いられることをおすすめします。


はざま けんじ
医師・医学博士・外科専門医・呼吸器外科専門医。
平成7年大阪大学医学部卒業後、第一外科に入局。国公立病院にて外科診療に携わった後、平成12年大阪大学大学院医学系研究科博士課程。平成16年同修了。平成16年ファルメディコ株式会社 代表取締役。
現在、有限責任中間法人 薬剤師あゆみの会 理事長。薬局の運営に携わるとともに、医師として、在宅医療や補完医療での活動も行っている。