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第73回佐渡充高のワールドツアーリポート

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石川遼が4月のマスターズで活躍するために必要なこととは・・・

 石川遼(17)の米ツアーで初の予選通過や活躍はとりあえずお預けとなった。カリフォルニア州ロサンゼルス郊外のリビエラCCで開催されたノーザントラスト・オープンで米ツアーデビューを飾ったが、通算2オーバーの114位で3打足らず目標の予選通過はならなかった。
 この後も2試合を経験し4月9日からのマスターズに向けて仕上げていくわけだが、第一目標の予選通過を果たすには何が必要か。デビュー戦のデータを元に検証してみようと思う。


想定外の天候(雨)に得意のパットで実力が発揮できなかった・・・


 大会初日と2日の主要スタッツは別表の通り。極端に悪かったのはパーオンした際の18Hにおけるパット数と1Hの平均パットと、50%だった初日のフェアウエーキープ率とパーオン率だ。パットの上手さでは定評がある石川がそのパットで実力を発揮できなかったわけだが、その裏には不運な面もあった。
 石川は大会前週末にコース入りしたが、あいにくの雨で十分な練習ができなかった。ようやくラウンド練習ができたのは雨が小降りになり始めた月曜日の午後、そして火曜日。しかし、コースは雨の影響でグリーンの速さが上がらず、大会より遅いグリーンでの練習しかできなかった。
 晴天の中で試合が始まると速さはスティンプメーターで12フィートまで上がり、米ツアーの平均以上の速さをいきなり本番で初体験することになってしまったのだ。天気ばかりはどうしようもなく想定外の成り行きだったのだ。
 50%のフェアウエーキープ率とパーオン率も2日目にはアップした。今後の課題は大会初日をどのように対応していくかだろう。石川は緊張で体が思ったように動かなかったと話したが、そこをいかに乗りきっていくのかメンタル面のコントロールが鍵を握りそうだ。


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 世界最高峰である米ツアーという大舞台のデビュー戦だったので緊張はMAXをはるかに超えていたであろうことは想像に難くない。しかし、それはトッププレーヤーでも同じで、初日は緊張で実力を発揮しにくいものなのだ。
 米ツアーの選手たちは試合の4日間を次のように表現する。初日をナーバスデー(緊張の日)、2日目をカットデー(予選通過の日)、3日目をムービングデー(順位を上げる日)、最終日をウィニングデー(勝利を決める日)と・・・。
 フィル・ミケルソンをはじめ多くの選手は「初日で優勝が決まることはないが、勝つ望みを失うことがある日」と考え、初日を大切に挑んでいる。
 難しい初日を乗りきるために彼らはいつも同じルーティンで臨むなど、いろいろな工夫をこらしている。タイガー・ウッズは必ず1番のティーショットを打つ前にしばし黙祷して心を落ち着ける。
 クリスチャンの選手は1番ティーで十字をきって祈りをささげたり、ロッカールームで聖書の一説を唱えてからコースに出る選手も少なくない。スタート前の準備練習でもパットをしてから打球練習を行ったり、その逆の選手も。自分の打順が来る前に深呼吸を数回して呼吸や気持ちを整える選手などさまざまだ。


初日を上手く乗り切れば石川のガッツポーズを見られるだろう・・・


 石川にとってマスターズは初のメジャー試合。それだけでも相当の緊張でデビュー戦以上に緊張してしまうかもしれない。加えてマスターズは他の試合とは異なり優雅で独特の雰囲気がある。初出場の選手はその雰囲気にも飲みこまれかねない。
 マスターズまでの米ツアー3試合の経験で石川流のメンタルコントロールやベストのルーティンを見つけだせることを願う。それに成功し、初日を順調にプレーできれば予選通過だけでなく、夢と憧れの大舞台で思う存分に力を発揮し、ファンにガッツポーズを見せてくれることになるだろう。