第52回メンタルゴルフ革命

最高の心理状態でプレーすることの大切さ
女子ツアー「ゴルフ5レディス」は、最終日首位に2打差の3位でスタートした藤田幸希が5バーディ、ノーボギーの67で回り、首位スタートの全英女子オープンチャンピオン申智愛(シンジエ)を逆転、ツアー3勝目を飾りました。
この勝利の要因には興味深い話があります。3連覇を目指した6月の「プロミスレディス」で惨敗し、それ以降のトーナメントでゲンを担ぐことを一切止めたというのです。
そのプロミスでは宿泊するホテルを3年連続同じ部屋を予約し、夕食はハンバーグを食べ続ける。優勝した2年のパターンを崩さないようにしたわけです。ところが初日80の大叩き。3連覇の夢はもろくも崩れ去りました。
これで藤田はゲン担ぎで勝てるほど勝負の世界は甘くないことをさとり、次の試合からは「ゲンを担ぐようなことは考えず、自分のゴルフだけに集中する」という思考パターンに変えたといいます。
「ゴルフ5」では2日目までリーダーの申が優勝の大本命。マスメディアは当然のように書きたてたのですが、藤田は一切それを無視して「(申のことは)まったく気にしなかった。彼女がどんなゴルフをしようが関係ない。自分のやるべきことを一つずつやっていこうと」という思考パターンを貫き通したのです。
その結果がバーディ量産の大会新記録の通算13アンダー。目の前のボールを打つことに一点集中。ライバルやスコアのことはもちろん、自分のスイングのことも意識から消し去って最高の心理状態でプレーしたことが勝利をもたらしたといえるでしょう。
タイガー・ウッズもその思考パターンでプレーしています。「私は”いま“という時間に身を置き、自分が何をすべきかということに全神経を集中させる」と語っています。
この日の藤田の心理状態はまさにタイガーと同じ。過去も未来も捨て去って「今という一瞬」に没頭する。これこそスコアメイクに欠かせないスキルなのです。
とはいってもその心理状態を作り上げるのは簡単なことではありません。普段から最高の心理状態に敏感になって、目の前のボールを打つことに意識を集中することを習慣化させなければ藤田やタイガーのようになれないのはいうまでもありません。
できれば4点から5点に○をつけてスタートしよう
私は『最高の心理状態チェックリスト』を作成してツアープロだけでなく、多くのアマチュアゴルファーに活用してもらっています。
表のチェックリストをコピーして切り取り、ラウンド前に次の方法で記入してください。
5つの項目について「はい」に近いなら左側の数字に、「いいえ」に近い場合は右側の数字に○をつけるのですが、ここでのポイントはすべての項目を何度も読み返し、できれば4点から5点の数字に○をつけてスタートすることです。1点ばかりでは最高の心理状態をプレー中保つことはできないからです。
そしてこの用紙をスコアカードに挟んで持ちラウンド中もときどき読み返し、その心理状態でプレーすることに全力を尽くします。
ラウンド後は項目別に実際にその心理状態でプレーできたかをチェックしましょう。その採点を合計して25点満点で20点以上なら及第点。スタート前につけた○と実際のプレー後の採点に違いがあれば、その項目があなたの反省すべき点であり、もっと努力が必要というわけです。
ベストスコアは単なる偶然で出るものではなく、あなたにとって最高の心理状態でプレーできた結果なのです。
常に自分にとって最高の心理状態に敏感になること。それこそがスコアメイクの切り札となるのです。

トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://supergolf-jp.com/blog/mt-tb.cgi/70



