第49回メンタルゴルフ革命

パットの最も好調だったプレーヤーが勝者になる
5月のPGAツアー「AT&Tクラシック」で今田竜二が初優勝を飾りました。日本人選手の優勝は青木功、丸山茂樹に続き3人目。ジュニア時代から米国に移り住み、ツアー参戦10年目の快挙でした。
勝負はケニー・ペリーとのプレーオフに持ち込まれ、1ホール目でペリーがミスしたためあっさりと今田が勝ったのですが、彼のゴルフを支えているのは安定したパッティングにあることは論を持たないでしょう。6月10日現在のランキングで、今田の平均パット数は28・00。ランクは7位タイ。そして賞金ランキングは6位、233万ドル(約2億4500万円)以上を稼いでいる。まさにゴルフというゲームが「パットイズマネー」である事実を証明しているのです。
トーナメントの勝者の勝因を分析すると、ドライバーショットやアイアンショットが好調だったプレーヤーより、その週のパッティングが最も好調だったプレーヤーなのです。
そもそもゴルフはまったく違う二つのゲームの融合体であると、私は考えています。一つはグリーンにボールを乗せるゲーム。二つ目はグリーンに乗ったボールをカップに沈めるゲーム。そしてスコアを大きく左右するのは二つ目のゲーム、パッティングです。ですから、もっともっとパットの練習に意欲を注ぎ、ドライバーの練習以上に力を注いでもらいたいのです。そこで注意したいのはパッティングには標準となるスイングもグリップもなく、どのようなスタイルであっても構わないのですが、それよりもある能力を身につけることが大切だということです。その能力とは「目と手の協応能力」です。人間は目(視覚)から得られる情報をもとに体(手)を動かすのですが、この情報が正確で多いほど適切な動きを行えるのです。パッティングも同じです。
脳にグリーンの情報をたくさん入力する
パッティングの上達に必要不可欠な目と手の協応能力を高めるにはどうすればいいのでしょうか。
難しいことではありません。目からの情報は脳に伝わりますが、脳にグリーンの情報をできるだけたくさん入力してやればいいのです。グリーンの状態、傾斜、芝目(ライン)、順目と逆目、ピンまでの距離…。傾斜やラインの判定は必ずカップのほうに移動して反対側からも読むこと。そのときできるだけ姿勢を低くしてグリーン面に視線を近づけることです。ボールとカップまでの距離は視線だけでなく歩測して脳に何メートルとインプットすることがポイントです。さらにボールの転がり具合をチェックすることも大切です。ラウンド前の練習グリーンでボールをカップに入れる練習だけでなく、さまざまな距離とラインのパットを打っておく。このようにしてパッティングに必要な情報をできるだけ多く脳に入力してやることが目と手の協応能力を高めることになるのです。
ただ忘れてはいけないのが日頃の練習。何の準備もなくラウンドの日だけ少し練習したぐらいでは上手くいくはずがありません。可能なら週に最低3回、1回につき30分。あなたがハンディ20以内のプレーヤーなら週にもう1回練習する日を増やす。シングルなら週に5回は必要。手帳に具体的に練習時間を書き込んで励みにするといいでしょう。
これだけの練習時間をキープし、目と手の協応能力を洗練させれば、あなたも今田のように平均パット数が改善され「パッティングの名人」になれるはず。ハンディアップが実現できます。

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