第47回メンタルゴルフ革命

「準備周到」から生まれるオチョアの強さ
今年の女子メジャー初戦クラフト・ナビスコ選手権はロレーナ・オチョアが2位に5打差をつけ圧勝しました。世界最強の強さを存分に発揮したといえるでしょう。では、その強さを支えているものは何なのでしょうか。優勝インタビューにそのヒントがあります。
「今朝起きたら最高の心身の状態でした。もちろん気持ちも落ち着いており、いつもどおりのルーティンを行ってゲームに臨むことができました」と語っているのですが、確かに彼女ほど心身を最高状態に維持しながらスタートホールに臨むことの大切さを知っているプロはそう多くありません。この試合の最終日、1、2番ホールでのバーディも、そうした「準備周到」から生まれたといっても過言ではありません。
この「準備周到」もスコアアップにつながるキーワード。私たちアマチュアゴルファーも大いに見習うべきことです。なぜならゴルフというゲームは、朝の1番ホールからではなく、すでに朝起きたときから始まっているからです。オチョアのように万全の態勢をとりスタートホールに臨んでバーディをとるか、準備不足でダブルボギーとしてしまうか。スコア的な差に加えて、ダブルボギーではその日のゴルフが楽しさとはかけはなれたものになってしまいかねません。
起床したときからゲームは始まった―その意識でラウンドの当日を迎えることが大事なのです。
朝イチショットを成功に導くメンタル面の工夫
では「準備周到」にもっていくメンタル面の工夫を紹介します。
まず朝起きたときベッドの中でその日ラウンドするコースの情景を思い浮かべ最高のショットを打つシーンをイメージします。とくにあなたが苦手にしているホールでナイスショットを打つイメージを描くことです。初めて訪れるコースであれば、フェアウェイセンターに真っ直ぐ飛んでいくドライバーショット。グリーンのピンめがけて飛んでいくアイアンショット。難しいラインを描くパットなど思いつくままに完璧なショットを頭の中で打つといいでしょう。
ゴルフ場に向かう車の中では心を平静にする工夫を。気に入ったクラシック音楽を聴きながらドライブ。気持ちのリラックスがプレーでの好ましい心理状態をつくってくれるのです。
ゴルフ場には遅くてもスタートの1時間前には到着。練習場に行く前にスタートホールのティグランドへ行き、少なくとも5分間かけてストレッチしながら、レイアウトをチェック。最悪でもボギーで上る作戦を立てます。こうした準備が心の余裕をもたらしてくれるのです。
さて朝イチのティショット。準備ができていても、どうしても力んでしまうもの。ここでは「リラックスして80パーセントの力で振ろう」と自分に言いきかせ、ドライバーでなくスプーンで打ちます。たとえティショットがテンプラやダフリになったとしても、決してとり乱してはいけません。失敗は仕方のないこと。しかし落胆はあとあとのプレーに悪い影響を与えてしまうからです。ここでは「OBにならなくてよかった。第2打はあせらずにフェアウェイセンターキープで打とう。まだボギーで上ることはできる」と歩きながら自分に言いきかせることです。
「終わり良ければすべて良し」という諺がありますが、ゴルフというゲームは「初め良ければすべて良し」なのです。スタート前に万全の準備をしておき、スタートホールで最高のプレーができれば、あなたもオチョアのようにスタートホール以降も会心のゴルフができるでしょう。




