志門流ゴルフ免許皆伝 其の五十一

前回のレッスンで頭をアドレス時の位置に残してスイングすることが正しいスイングの妨げになる、ということを申し上げました。頭を残してバックスイングすることで頭はボールに近づいたり、左肩が落ちてダウンスイングでは右肩が落ちるギッタンバッコンのスイングになってしまう危険性が大なのです。
つまり体がスムーズに回転しないスイングになってしまうのです。とうぜんスイング軌道は狂いますからまともに当たりません。ヘッドスピードも出ません。曲がって飛ばないショットになってしまうのです。
その・・・頭をアドレスの状態から動かさない、というのは、頭から背骨にかけたラインをスイング軸だと思い、そのスイング軸を動かさないでスイングしたい、という気持ちがあるからです。スイングにとってスイング軸は大事、そのスイング軸は頭から背骨にかけたライン・・・そう信じているアマチュアゴルファーはごまんといます。ところがそのスイング軸を動かさないように意識することで曲がって飛ばないショットになってしまうわけです。
ということは頭から背骨にかけたスイング軸を動かさないでスイングすることとナイスショットはイコールではない、ということです。そのスイング軸を意識してスイングするほどミスショットが出るのですから・・・。
ではスイング軸とは何か。志門流ではこう教えます。「最初にスイング軸はない。体の回転が速くなることでスイング軸はつくられる」・・・と。どういうことか説明しましょう。
独楽を思い出してください。独楽の真ん中に鉄の棒があります。これを軸だとふつう思います。ところが独楽の回転が遅いと軸回転はせずに独楽は倒れてしまいます。
そこで独楽を速く回せば・・・鉄の棒を軸としてスムーズに回転します。つまり独楽が速く回ったことで軸がつくられたのです。
トップからクラブを速く振れば体も速く回転してスイング軸ができる!
独楽が速く回ることで軸回転になる・・・。ではスイングではどうでしょうか。体が速く回れば体の中にスイング軸がつくられ、体はスムーズに回る、ということになります。つまり元々スイング軸が存在してるのではなく、体を速く回せばスイング軸なるものがつくられるというわけです。その体を速く回すには頭をアドレスの位置に置いていたのでは不可能です。バックスイングで頭を右に動かし、そしてクラブを速く振ることが不可欠です。クラブを速く振ることに伴って体も速く回転するからです。
つまりバックスイングでは頭は固定せずに右に動いてけっこう。そしてトップからはクラブを速く振る。これによって体は速く回転。そしてスイング軸が体の中につくられスムーズな体の回転のスイングとなるのです。スイング軸は先にあらず。クラブを速く振ることでつくられるのです。次回はクラブを速く振るにはどうすればいいか、をレッスンしましょう。アマチュアの多くの皆さんのスイングはクラブを速く振ることができていません…。



