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第60回佐渡充高のワールドツアーリポート

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タイガー・ウッズが前人未到の年間グランドスラム達成へ向けて好発進…

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通算62勝で歴代4位のパーマーに並び、3位のホーガンの64勝も射程


タイガー・ウッズ(32)が今季初戦のビュイック招待でいきなり優勝し大会史上初の4連覇を達成した。連覇記録は4年連続が最多だが、タイガーは03年にもパーマー招待で達成しており2度も4連覇を達成したのはツアー史上タイガーが初めてだ。
 この優勝でタイガーは通算優勝が62となり、歴代4位のアーノルド・パーマーに並び、歴代3位のベン・ホーガンの生涯優勝回数64も目前に迫った。プロ生活13シーズン目、絶好のスタートを切ったタイガーに優勝回数記録だけでなく前人未到の年間グランドスラムの期待が高まってきた。
「パーマーの記録に並べたことは光栄の至り。こんな嬉しいことはない。しかし調子はまだ好調の域に達しているわけではなく、満足するにはまだ早い」と発言し、それが更なる記録への期待に拍車をかけた。


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年間グランドスラムは1930年にボビー・ジョーンズが達成しただけ・・・


 年間グランドスラムとは1シーズン内で4大メジャー・トーナメントのマスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロすべてに優勝することだ。1930年、アマチュアのボビー・ジョーンズが当時の4大メジャーの全米アマ、全米オープン、全英アマ、全英オープンに優勝し、ゴルフ史上初で唯一のグランドスラムを達成した。ところが、ジョーンズは同年にアマチュアのまま引退を表明し、1934年にオーガスタ・ナショナル招待トーナメント(現マスターズ)を開催するに至った。以降4大メジャーはマスターズ、全米、全英両オープン、全米プロに変わったのだが、それ以降、年間優勝を果たした選手は現れていない。そこで今季のメジャー大会開催コースからタイガーの前人未到の年間グランドスラムへの可能性をさぐってみた。


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タイガーのマスターズ優勝期待度はA。全米オープンの舞台も相性抜群でA・・・


 第1戦は4月のマスターズ。タイガーがメジャーの中で最も得意としている大会だ。アマチュア時代も含め過去13回挑戦して4勝、トップ5位以内は3回と抜群の成績を残している。初めて獲ったメジャータイトルも97年の同大会だった。07年もザック・ジョンソンに優勝を奪われたが、最後まで優勝を争い2位タイに食い込んだ。
 舞台のオーガスタ・ナショナルGCは今年1番のティーグランドが10ヤード下げられ、距離が伸びる予定で、飛距離がありロングショットを得意とするタイガーはさらに有利となる。
 6月には2つ目の全米オープンだ。もし同大会に優勝すれば4大メジャーすべて3勝以上の「トリプル・グランドスラム」を達成することになる。これを達成した選手はゴルフ史上でジャック・ニクラスただ一人だ。開催コースはカリフォルニア州サンディエゴのトーリーパインズGCサウスコース。タイガーが初戦で勝って4連覇を達成したビュイック招待の舞台と同じ。試合では2位の今田竜二に8打もの差をつける圧勝だった。それだけこのコースを得意としてるのだ。
 ただし同じコースで開催といっても全米オープンのセッティングはかなり厳しくなる。全長を300ヤードほど伸ばし7800ヤード近くで史上最長となる見込みであり、グリーンをより硬く、フエアウエーはさらに狭く、ラフは15センチ以上も深くなるだろう。しかし、難度が上がれば上がるほど、また同コースでの実績を考慮すればタイガーより有利になる選手がいるとは思えない。


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全英オープンの舞台も相性が良くて優勝期待度A。全米プロだけが期待度B・・・


 7月の全英オープンはイングランドのロイヤル・バークデールでの開催だ。98年に同じコースで開催の全英オープンはプレーオフでマーク・オメーラがブライアン・ワッツを下して優勝。2日目、3日目と強風ならぬ暴風が吹き荒れ、38分の中断があったほどリンクス特有の波乱の気象下だった。
 タイガーは1打足りずにプレーオフに進出することができなかったが、相性が決して悪くない同コース、さらに今年はそのリベンジを胸にプレーする。
 最終のメジャーは8月の全米プロ。今年の開催はミシガン州のオークランドヒルズCCだ。過去の成績を振り返るとこの大会が最難関になるかもしれない。同コースでタイガーがプレーしたのは96年の全米オープンと04年の欧米対抗戦のライダーカップの2回だが、いずれも芳しい成績を残していないのだ。
 96年、当時タイガーはまだアマチュアで82位と振るわなかった。ライダーカップでも2勝3敗と負け越し、コースとの相性は決して良いとはいえない。しかし、全米プロは4勝もしており、加えて今の実力を持ってすれば過去を払拭するプレーが十分に期待できる。


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年間グランドスラム達成の可能性を”YES!“とパーマーは断言した・・・


 全米オープン開催コースでのシーズン初戦快勝でタイガーの年間グランドスラムへの期待が一気にヒートアップしてきた。米国の全国紙USAトゥデイはアーノルド・パーマー(78)のコメントを報道した。
 パーマーへの質問は3つでタイガーは「年間グランドスラムを達成できるか」、「生涯最多優勝記録を達成できるか」、「史上最高の選手になるか」だった。
 そのすべてにパーマーは「YES!」と断言した。すでにタイガーは4連続メジャー制覇(00年全米オープンから01年のマスターズまでの4試合)は達成ずみだが、シーズンが2年にまたがってしまったので”タイガー・スラム“と命名されるにとどまった。
 開催コースとの好相性、プロ生活13年目という実績、32歳と年齢的にもプライムタイムを迎えたタイガーにとって、今季は年間グランドスラム達成の絶好のチャンスといってよさそうだ。大いに注目したい。