第46回メンタルゴルフ革命

タイガー・ウッズの強さは「自己イメージ」のパワーにある
米男子ツアー第4戦ビュイックインビテーショナルで、タイガー・ウッズが2位に8打差をつけ大会4連覇を達成しました。
この優勝でツアー通算62勝、勝利数でアーノルド・パーマーと並び歴代4位タイ。32歳でこのキャリアを積み上げた大きな要因のひとつは、彼の持つ「自己イメージ」のパワーにあります。
ウッズの技術は確かに素晴らしい。しかし技術だけなら他のトップクラスのプロもそれほど遜色はありません。
ではウッズと彼等を隔てている決定的な要因は何かといえば、自己イメージの違いにある、と私は考えています。
「自己イメージ」とは何でしょうか。それは「イメージとして描く自分の姿」のことです。同じ才能を持っていても、自己イメージの違いがその人間のパフォーマンスに大きな影響を与えるのですが、わかりやすい例で説明してみましょう。
ここに車を売る二人のセールスマンAとBがいて、セールスの能力が同じだと仮定します。
セールスマンAは「月に車を5台売る!」というノルマを自分に課しています。一方、セールスマンBは「私は絶対月に20台車を売る!」という目標を掲げています。そして、この二人のセールスマンが月の一週目に5台の車を売ったとします。すると二週目以降の二人の行動には明らかな違いが生じます。月間目標を達成してしまったAは次の週からは手抜きをしますが、Bは「このペースで残りの週も車を売っていこう!」と自分に言い聞かせて全力を尽くすでしょう。月末に二人の売り上げはどうなるか。Bの方が良い成績を挙げるのは明らかですが、この違いは彼らが描いた自己イメージの違いでしか説明がつかないのです。
ウッズはセールスマンBなのです。おそらくウッズの自己イメージはすべてのロングホールをイーグルで、それ以外のホールをすべてバーディで回る「50のスコアでラウンドする完璧な自分」なのです。もちろんウッズとて、達成することは絶対に不可能なのですが、そのスコアに1ストロークでも近づけるようなプレーをしようというその意欲が他のプロと決定的な違いを生み、凄いプレーをさせることになるのです。
ウッズのスイングをマスターすることは不可能ですが、ウッズのように好ましい「自己イメージ」を描くことはあなたにもできます。
「18アンダー作戦」を実行しよう
ウッズの自己イメージを応用するには、まずあなたの自己イメージを書き替えねばなりません。プレーするとき、あなたはハンディを加味した「自分のパープレー」で上がろうとしています。これは好ましいとはいえません。ウッズのように自分のパーよりも一つスコアを縮める自分をイメージする習慣をつけましょう。これを私は「18アンダー作戦」と呼んでいます。あなたが設定した自分のパーをすべてのホールで一つずつ縮める作戦です。ハンディ18のプレーヤーなら、すべてのホールをボギーの目標ではなく、すべてのホールでパーを狙う。ウッズの50のスコア狙いと同じ作戦です。
目標を高く設定することで、あなたの自己イメージは現状における完璧なプレーをする「自分の姿」に置き替わります。これが好ましい自己イメージの描き方なのです。
完璧なプレーをしたときの目標に少しでも近づく「18アンダー作戦」を実行することであなたはタイガー・ウッズのように、驚くほど凄いスコアでホールアウトする自分を発見できるようになるでしょう。

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