第45回メンタルゴルフ革命

緊迫感を持たせることで上達モードに入っていける
今年のPGAツアー開幕戦メルセデスベンツ選手権は、通算18アンダーで並んだスティーブ・ストリッカーとダニエル・チョプラのプレーオフでの決着となり、パープレーを3ホール続ける緊迫した展開の末、4ホールめでバーディを奪ったチョプラが粘るストリッカーを振り切り優勝を飾りました。
どちらに勝利の女神が微笑んでもおかしくなかった大接戦。チョプラの勝因はどこにあったのでしょうか。
ひとつはプレーオフでチョプラの方が押し気味にゲームを進めていたことでも分かるように、チョプラが大変なプレッシャーのかかる接戦に気迫で立ち向かっていたことです。その緊迫感や気迫がうまく上昇モードを呼び起こせばスコアアップにつながるのは、この試合でのチョプラに限ったことではありません。自らに緊迫感を持たせることで自動的に上達モードに入っていけることがゴルフ上達のカギとなるからです。スポーツにおいては接戦がプレーヤーの力量アップにつながるのはいうまでもありません。
そこで私たちが学ぶべきことは、練習でもラウンドでも緊迫感のないものは上達効果がほとんどないに等しいということです。時間をかけて猛練習をしても、ただ沢山ボールを打つだけでは時間とお金を浪費しているだけといって過言ではありません。練習ではラウンドを想定して1球1球コースをイメージしながらターゲットに対してライン取りをしてからアドレスをとり、1球ごとにボールがイメージしたとおりに飛んでいくかどうかを確認する。これを実行すれば自然に緊迫感が高まり上達モードが生まれるのです。実際のラウンドも同様です。緊迫感を持たせるため工夫してください。具体的にはライバルを意識して接戦を楽しんでプレーするのです。当然のことながらライバルとプレーする機会をできるだけ多く持つこと。日頃からレベルの似通った接戦を演じる機会の多い人と真剣勝負でプレーすることです。理想をいえば、あなたより少しだけ上手い人がいいでしょう。その人をライバル視することにより、自動的に集中力や気迫が生み出され、結果的にスコアが良くなるはずです。
そういうラウンドの後は必ず次のようなイメージトレーニングをしてください。浴槽でゆったりした気分に浸りながら、その日のラウンドを思い起こし、ライバルとの競り合いの中で自分のテンションがどんなレベルにあったか、緊迫感が維持できていたか、といった感覚を脳に記憶させます。それが上達を促進するカギとなるのです
トラブルで緊迫感を維持できれば大叩きを防ぐことができる
次に私たちのゴルフはムラがあることも理解しておかねばなりません。ハンディ18のゴルファーを例にとって考えてみましょう。すべてのホールをボギーで上がると90。このゴルファーの力量です。しかし、たとえスコアが90であっても、たいていはすべてボギーにはならないでしょう。18ホールのうち、パーが7つ、ボギーが6つ、ダブルボギーが3つ、そしてトリプルボギーが2つ。こんなトータル90が多いはずです。
つまり、18ホールのうちダブルボギーとトリプルボギーの5ホールを緊迫感を維持できる能力によってボギーにおさめることができれば、単純に考えても7つスコアを縮めることができます。現状の技術のままでも緊迫感を高め、高いレベルの集中力を持ってプレーできればスコアはアップする可能性があるのです。トリプルボギーのホールはトラブルに見舞れたはずです。たとえば第2打地点に行ってみたら運悪くボールがディボットに入っていたといったケースです。ここで運の悪さを嘆き、このホールは仕方がないと気を抜いてしまいがちですが、ここは「緊迫感を持ちながらプレーできる絶好の機会を得た!」とプラス思考で考えてください。ローカルルールで6インチリプレースが認められていても絶対にボールを動かしてはいけません。困難な状況ほど緊迫感を高めてくれるチャンスなのですから。
このようにショット練習やラウンド中に緊迫感をつくり出す工夫をすれば、レベルアップそしてスコアもアップすることができるのです。

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