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第42回メンタルゴルフ革命

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自分を元気づけるセルフトークが諸見里を勝たせた

国内女子メジャー第2戦日本女子オープンは諸見里しのぶが初タイトルを獲得しました。
 歴戦の不動裕理との競りあいを制したのですから、タイトルの重味に加えて諸見里にとって本当に大きな価値のある勝利だったといえるでしょう。
 これまでの彼女はどちらかといえばメンタル面で強いとはいえないプレーが多く、チャンスを生かしきれない結果を招いていましたが、この大会ではメンタル面での成長が感じとれるゴルフを披露してくれたのです。


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 とくに最終日のプレーぶりは素晴らしいものでした。不動に追い上げられ、11番終了時点で1打差。これまでの諸見里ならプレッシャーに押しつぶされ、大崩れしてしまってもおかしくない展開です。ところが、決してショットが好調とはいえなかった諸見里はここから粘りのゴルフを見せます。
「不動さんのパットは全部入りそうで心の中はヒヤヒヤでした。簡単には勝たしてくれそうにない。
でもここで勝てなかったら二度と勝てないと自分に言い聞かせました」。
 その強い気持ちが1打差をつけての逃げ切り優勝を導いてくれたのです。
 キャディを務めた師匠江連忠プロの激励も大きな力になったはずですが、最終的には自分で自分を励ますしかないのがゴルファーの宿命なのです。
 自分を元気づける言葉。そして何気ない無意識のセルフトークがショットの良否に大きく影響する事実は知っておいて損はありません。否定的なセルフトークをつぶやくと脳はミスショットのプログラムを作成。反対に自信に満ちた肯定的なセルフトークはナイスショットを導く。これがスコアメークの大きなポイントになるのです。たとえば、池越えのショートホールで、同じレベルのゴルファー二人がティショットを打つとき、「前にもここでボールを池に入れてしまった。また池に打ちこみそうだ」と考える人と、「今日は池を無視してグリーンセンターにボールを打つことだけに集中しよう」と考える人とではどちらがナイスショットを打つ確率が高くなるか。説明するまでもなく、それは後者なのです。


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自己暗示パワーを活かした練習法

 ここで何気なくつぶやくセルフトークがどれほど強烈であるか、皆さんに体験してもらうために、ちょっとした実験をしてみましょう。
 まず胸の前で両手の指を組み、両手の人差し指だけをピンと伸ばして平行に保ちます。次に、この2本の人差し指の指紋の部分が触れるか触れないかまで近づけて、その部分を凝視しながら心の中で「2本の指よくっつけ!くっつけ!」と強く念じてみるのです。ただし2本の指を動かさないようにするのですが、驚いたことに指はあなたの言葉に素直に反応してくっついてしまうはずです。つまり指の動きを固定しようとする意志よりも、自己暗示のメッセージに脳はより強烈に反応することがこの実験で証明されたというわけです。


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 この自己暗示のパワーを練習やラウンドに活かす具体的なテクニックを伝授しましょう。
 ゴルフ練習場での打球練習。たいていのゴルファーはボールを打つことだけに専念しますが、これでは練習効果は小さい。打球練習でも一球一球セルフトークを交えて打ってください。ボールの後から打ちたい領域だけを注視して「ボールは必ず真っ直ぐ飛んでいく」とつぶやいてからアドレス。ボールが左右に曲がっても気にしてはいけません。強い意志を持って繰り返し同じメッセージを唱えながらアドレスに入るショット練習を繰り返すうちにボールは次第に真っ直ぐ飛ぶようになってきます。それが自己暗示のパワーなのです。少なくても10ショットは連続して同じセルフトークを唱える習慣をつけてください。
 ラウンドでも同じです。打ちたい領域、あるいはボール軌道をイメージしてセルフトーク、そしてアドレス。実戦でもこの手順を必ず守ってください。ミスショットが徐々にナイスショットに置き替わるようになり、確実にスコアアップが実現できるようになります。

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