患者の思いにどう向き合うか。薬局も例外ではない。漢方相談&保険調剤薬局「トーユーファーマシー」の木島裕子薬剤師は、「患者さんの症状を改善したいと思い真正面から取り組みます」と語る。トーユーファーマシーでアトピー性皮膚炎が大幅に改善したU.K.さん(兵庫県出身・30歳代女性)の例から探ってみる。
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木島裕子代表取締役・薬剤師
愛知県出身 名城大学薬学部卒
私は子供のころからアトピー性皮膚炎を繰り返し、その症状を改善するため18年間、ステロイドを使っていました。しかし使っていると効かなくなってきます。ネットで「ステロイドは効かなくなる」と書かれていたので、自分で勝手に止めてしまいました。止めた途端に爆発的な症状が出ました。有名なステロイド離脱の病院に6年ほど通いました。2年でリバウンドは一旦治まりましたが、その2年後に再びひどい症状が現れてきました。そして感染症で入院までしました。
トーユーファーマシーには昨年の8月18日、微熱があり足がぱんぱんにむくみ、それを何とかしたくて病院に行き、そこの処方せんを持って訪ねたのが最初でした。それまでは皮膚には傷が多く足がむくみ、それをとろうとサウナに行って汗をかいていたのです。
【木島先生のお話】
U・Kさんを見てすぐにアトピーだと思いました。アトピー以外の部位も表面的には何もないようでしたが微熱があり炎症を起こしている状態でした。そこでおせっかいをやき、「この薬だけではなく、アトピーの根本治療をしてみませんか。大丈夫ですよ、治ります。体のおおもとから変える治療をさせてもらいます。しかし強制はしませんよ」とはっきり言いました。
私は先生の話しぶりを聞いてお願いしてみようと思いました。一緒にいた母も「お願いしたら」と言いました。私の話を聞いてくれて「大丈夫ですよ、治りますよ」と言ってくれたのは先生が初めてでした。そして病院の処方薬と、先生に調合してもらった漢方薬などをもらいました。言われたとおり飲むと、びっくりするくらい足のむくみが解消してきたので毎日毎日、本当にびっくりの状態でした。
これまでお医者さんに「助けてください」と言っても、ステロイドを出されるだけのことがほとんどでした。
【木島先生のお話】
体を根本から変えようと思って、最初から乳酸菌「FK?23菌」を漢方薬と同時に食べてもらっています。8月25日に来てもらって「便は軟便あるいは出ない状態だったが、お通じもよくなった」と言われた。足のむくみは甲だけが残っていました。かゆみはまだあり、掻くとリンパ液が出る状態だったので薬を少し変えました。9月1日に来られたときは、最初に来てくれたときのアトピーの状態を10としたら「6か7くらい」と言われた。9月8日は全体に良くなっていて顔のアトピーも良くなってきていた。そして首の皮膚がごわごわしていたのが柔らかくなってきた。
木島先生のように「大丈夫ですよ、治ります。体のおおもとから変える治療をさせてもらいます。しかし強制はしませんよ」と言うような先生はいませんでした。私は治したい一心で必死でした。水を多く飲んでサウナで汗をかいたら少しかゆみがおさまった時期がありました。その方法でしかアトピーは改善しないと思っていましたから涙がでそうなくらい本当に感激しました。
口で言われたというよりも、先生の雰囲気がすごく説得力がありました。それに処方の薬やサプリメントを食べる目的や理由などを、一度に教えてくれるのではなく徐々に教えてもらいました。
【木島先生のお話】
水を多く飲みサウナで汗をかいている話を聞き「水を摂りすぎて水のめぐりがうまくいかない。摂っている分、それが出ていないからむくむ」と言いました。体に余計な水がたまることを「湿」といいます。その湿が停滞すると熱に変わります。アトピーは「湿熱」です。だから熱をさます薬を使いますと言いました。私は、アトピーは「腸」と「肝」を整えないとだめという考え方です。また、甘いものを食べるのを控えてくださいという食事指導もします。
先生は「これまでここはこうだったけど、今はこうでしょう」「首を触ってごらん、以前と違うでしょう」とか言われます。そして「もう少し経ったら、こうなってくるよ」「ここまで良くなったけど、もう少ししたらこうなってくるかもしれないよ」と先のことも言われます。
「そうなんだ」と思っていると、先生が言われたようになってきました。そう言ってもらうと希望がもててきます。私自身はそれほど分かっていませんでしたが、少し悪くなったときがあって、そのときは先生と原因追及しました。「悪くなるときは必ず理由があるよ」と言われ、「変わったことしなかった」「変わったもの食べなかった」とか聞かれました。そこで原因が見つかりました。
U.K.さんの症状【Before】2006年9月![bufore-2006.9.jpg]()
【After】2007年5月![after-2007.5.jpg]()
【木島先生のお話】
私が意識をしているのは患者さんの症状が治っていくときに、必ず患者さん自身に分かってもらうために指摘をします。患者さんにワクワクした気持ちになってほしいし、「きっとよくなる」と思ってもらいたくて、皮膚疾患の方でなくても言います。それと何とか力になりたいという思いがあります。
昨年の10月6日に眉毛が生え揃ってきて、11月くらいからお化粧ができるようになりました。体の調子は良くなってきていますが、本当にそれが実感できるようになってきたのは、12月の初旬くらいです。今の状態は、昨年8月を10としたら、もうゼロですね。以前は、いつも変な汁やべたつきがありました。普通の人の皮膚よりも少し悪いかもしれませんが、痛いとかかゆいというのを意識しません。
たとえば日焼け止めもぬれるようになりました。手がひび割れで何をするにも痛かった。セロテープがいちばんかぶれないのでひび割れの部分に貼っていました。今は手が痛くなく、物がつかめるのはすごくうれしい。物をつかむときに割れるからものすごく痛かった。それにふきんを絞ったりして普通の生活ができることがすごくうれしい。現在は2週間に1度のペースで先生の薬局に通っています。漢方薬と乳酸菌以外に、先生が言われた食事療法もアトピーの改善に効果があったと思います。
【木島先生のお話】
私は「もっと良くなるよ。まだ途中よ」と言っています。顔はベストだと思います。部位的には足が治るスピードが最も早かった。次に顔、そして手や首の順番ですね。
私が最初に気になったのは患部が熱を帯びてひどい炎症を起こしていたこと。何かいいアドバイスができないかなと思いました。処方せんのお薬を出してしまったら後は知らないという気持ちにはなれませんでした。保険調剤薬局の薬剤師の私と、漢方相談薬局の薬剤師としての二人の私がいます。せっかく縁があってお目にかかったので、何とかよくなっていただきたいと思いました。
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