btn_base

« 2006年12月 | トップへ戻る | 2007年02月 »

2007年01月31日

あなたの花粉症予防対策は?――注目される「乳酸菌」の効果

日本赤十字社和歌山医療センター
耳鼻咽喉科部長
榎本雅夫
Tadao Enomoto
enomoto2.gif

花粉症の飛散量は昨年より少ない予想ですが、飛散する以上は【魔の季節】にかわりはありません。その対策として、日本の花粉症研究の第一人者である榎本雅夫医学博士は「いま注目は乳酸菌。なかでも乳酸菌の成分【LFK】です。臨床試験でその効果が確認されています。副作用もなく、症状軽減・予防サプリメントとして毎日食べられることをお勧めします」と述べています。(編集部)


◆花粉症は国民病


 花粉症といえば、日本国内では知らない人はいないと思われるほど、ポピュラーな病気です。日本国内でおよそ16%の人がこの病気に罹っているとされ、有病率は都市部ほど多いとされています。この有病率の高さから、今や国民病とも文明病ともいわれ、毎年花粉飛散時期の春先にはテレビや新聞など多くのマスコミで取り上げられています。


 スギ花粉症の治療などにかかる費用は約3000億円と膨大な額と推定されています。さらに、花粉症による労働意欲の減退などの間接的なものも加えれば、その経済的損失は計り知れないでしょう。


◆花粉症は新しい病気


 花粉症の歴史をひもといてみましょう。


 1961年に荒木英斉先生が日本にも花粉症で悩んでいる人がいることをブタクサ花粉症で報告したのが最初です。これ以降、98年まで、毎年のように様々な花粉症が報告されてきました。今日、花粉症といえばスギ花粉症の代名詞のようになっていますが、スギ花粉症に関しては齋藤洋三先生が栃木県日光地方で3月から4月にかけて鼻、眼、咽頭にアレルギー症状を訴える21症例に出会ったのがそのきっかけでした。1964年に「栃木県日光地方におけるスギ花粉症 Japanese Cedar Pollinosis の発見」という論文にその詳細について報告されています。


◆花粉症の予防方法


 当時の日本ではスギ花粉症で悩んでいる人はほとんどいませんでしたが、現在では多くの国民がこの病気に悩んでいます。


 なぜこんなにも花粉症が増加してしまったのでしょう? 非常に興味深いテーマであり、多くの医師や研究者がその要因を検討しています。増加の要因が明らかになれば、スギ花粉症の発症を予防や治療に応用できると考えられます。


 現在推定されている要因には、(1)飛散しているスギ花粉数の増加(2)ダニによるアレルギーが増加し、アレルギー発症の引き金が引かれたことによりスギ花粉症も増えた(3)大気汚染、特にデイーゼル車が排出するガス中にある排出微粒子(4)食生活の欧米化(5)清潔志向による細菌との接触機会の減少(6)抗生物質の乱用による腸内細菌叢の変化 などが考えられています。


 私たちの研究グループでは、特に(5)と(6)の可能性に注目しました。


(5)については、感染症とアレルギーの関係です。近代以前から日本人を苦しめてきた結核は、第2次世界大戦後の栄養・衛生状態の改善、BCGワクチンの導入、抗結核剤リファンピシンの出現により劇的に減少しました。この変化と反比例するように、アレルギー性喘息や鼻炎、アトピー性皮膚炎、そして花粉症が増加しています。和歌山県のある地域の中学生について、ツベルクリン反応とアレルギー素因について調査しました。その結果、ツベルクリンに陰性の生徒にアレルギー体質であることが分かりました。この発表は、世界的にも非常に大きなインパクトを持って受け入れられました。


(6)については、抗生剤の使用頻度とアレルギーの関係です。イギリスにおいて、2万数千人規模での調査の結果、2歳以下で抗生剤を使用することで、アレルギーの発症するリスクがおよそ6倍も高くなることが確認されました。


◆花粉が飛ぶ前から乳酸菌を食べましょう


 これらの研究結果から、細菌と人との関わりが非常に深いことが分かります。細菌と触れる機会が少なくなり、抗生剤の使用によりさらに細菌を不自然なまでに遠ざけています。この結果、本来私たちが持っている免疫機能に異常を来し、アレルギー性の病気になりやすいのではないかと推測できます。


 そこで、安全な菌と接触することが大切なわけです。安全な菌の代表として、乳酸菌が挙げられるでしょう。すでに、アレルギーを改善するとされる乳酸菌の商品が市販されています。その多くは、動物実験やヒトでの臨床試験でその有効性が確認された乳酸菌です。いろいろなメーカーから、いろいろな種類の乳酸菌が販売され、ヨーグルトだけでなく、ドリンクタイプ、顆粒やカプセル、錠剤などの各種の形態のものが市販されています。さらには生菌か死菌の違いもあります。


 私たちの日本赤十字社和歌山医療センターに花粉症で通院されている患者さんに、花粉が飛ぶ前から乳酸菌を食べてもらいました。すると、乳酸菌を食べていない人に比べて、鼻の症状が軽くなっていること、アレルギーの薬の使用量が少なくなっていることが分かりました。この試験で用いた乳酸菌は、人の腸管から分離された「エンテロコッカスフェカリス FK23菌」という種類の菌の殻を破ったもので、「LFK」と呼んでいます。


 この「LFK」は、生きた菌でなく、乳酸菌の成分といえるものです。従来、「乳酸菌は生きていなくては効果がない」と言われていましたが、私たちは死菌でも効果のあることを発見しました。ただし、効果には個人差がかなり大きく関与しており、同じ乳酸菌、同じ製品であっても効果の出やすい人、出にくい人がみられます。こればかりは、実際に個人個人が試すしかありませんが、乳酸菌にはアレルギー以外にも様々な効果効能がありますので、花粉が飛ぶ前から乳酸菌を食べて花粉症を予防してみましょう。

zu.gif

あなたの花粉症予防対策は?――注目される「乳酸菌」の効果

日本赤十字社和歌山医療センター
耳鼻咽喉科部長
榎本雅夫
Tadao Enomoto
enomoto2.gif

花粉症の飛散量は昨年より少ない予想ですが、飛散する以上は【魔の季節】にかわりはありません。その対策として、日本の花粉症研究の第一人者である榎本雅夫医学博士は「いま注目は乳酸菌。なかでも乳酸菌の成分【LFK】です。臨床試験でその効果が確認されています。副作用もなく、症状軽減・予防サプリメントとして毎日食べられることをお勧めします」と述べています。(編集部)


◆花粉症は国民病


 花粉症といえば、日本国内では知らない人はいないと思われるほど、ポピュラーな病気です。日本国内でおよそ16%の人がこの病気に罹っているとされ、有病率は都市部ほど多いとされています。この有病率の高さから、今や国民病とも文明病ともいわれ、毎年花粉飛散時期の春先にはテレビや新聞など多くのマスコミで取り上げられています。


 スギ花粉症の治療などにかかる費用は約3000億円と膨大な額と推定されています。さらに、花粉症による労働意欲の減退などの間接的なものも加えれば、その経済的損失は計り知れないでしょう。


◆花粉症は新しい病気


 花粉症の歴史をひもといてみましょう。


 1961年に荒木英斉先生が日本にも花粉症で悩んでいる人がいることをブタクサ花粉症で報告したのが最初です。これ以降、98年まで、毎年のように様々な花粉症が報告されてきました。今日、花粉症といえばスギ花粉症の代名詞のようになっていますが、スギ花粉症に関しては齋藤洋三先生が栃木県日光地方で3月から4月にかけて鼻、眼、咽頭にアレルギー症状を訴える21症例に出会ったのがそのきっかけでした。1964年に「栃木県日光地方におけるスギ花粉症 Japanese Cedar Pollinosis の発見」という論文にその詳細について報告されています。


◆花粉症の予防方法


 当時の日本ではスギ花粉症で悩んでいる人はほとんどいませんでしたが、現在では多くの国民がこの病気に悩んでいます。


 なぜこんなにも花粉症が増加してしまったのでしょう? 非常に興味深いテーマであり、多くの医師や研究者がその要因を検討しています。増加の要因が明らかになれば、スギ花粉症の発症を予防や治療に応用できると考えられます。


 現在推定されている要因には、(1)飛散しているスギ花粉数の増加(2)ダニによるアレルギーが増加し、アレルギー発症の引き金が引かれたことによりスギ花粉症も増えた(3)大気汚染、特にデイーゼル車が排出するガス中にある排出微粒子(4)食生活の欧米化(5)清潔志向による細菌との接触機会の減少(6)抗生物質の乱用による腸内細菌叢の変化 などが考えられています。


 私たちの研究グループでは、特に(5)と(6)の可能性に注目しました。


(5)については、感染症とアレルギーの関係です。近代以前から日本人を苦しめてきた結核は、第2次世界大戦後の栄養・衛生状態の改善、BCGワクチンの導入、抗結核剤リファンピシンの出現により劇的に減少しました。この変化と反比例するように、アレルギー性喘息や鼻炎、アトピー性皮膚炎、そして花粉症が増加しています。和歌山県のある地域の中学生について、ツベルクリン反応とアレルギー素因について調査しました。その結果、ツベルクリンに陰性の生徒にアレルギー体質であることが分かりました。この発表は、世界的にも非常に大きなインパクトを持って受け入れられました。


(6)については、抗生剤の使用頻度とアレルギーの関係です。イギリスにおいて、2万数千人規模での調査の結果、2歳以下で抗生剤を使用することで、アレルギーの発症するリスクがおよそ6倍も高くなることが確認されました。


◆花粉が飛ぶ前から乳酸菌を食べましょう


 これらの研究結果から、細菌と人との関わりが非常に深いことが分かります。細菌と触れる機会が少なくなり、抗生剤の使用によりさらに細菌を不自然なまでに遠ざけています。この結果、本来私たちが持っている免疫機能に異常を来し、アレルギー性の病気になりやすいのではないかと推測できます。


 そこで、安全な菌と接触することが大切なわけです。安全な菌の代表として、乳酸菌が挙げられるでしょう。すでに、アレルギーを改善するとされる乳酸菌の商品が市販されています。その多くは、動物実験やヒトでの臨床試験でその有効性が確認された乳酸菌です。いろいろなメーカーから、いろいろな種類の乳酸菌が販売され、ヨーグルトだけでなく、ドリンクタイプ、顆粒やカプセル、錠剤などの各種の形態のものが市販されています。さらには生菌か死菌の違いもあります。


 私たちの日本赤十字社和歌山医療センターに花粉症で通院されている患者さんに、花粉が飛ぶ前から乳酸菌を食べてもらいました。すると、乳酸菌を食べていない人に比べて、鼻の症状が軽くなっていること、アレルギーの薬の使用量が少なくなっていることが分かりました。この試験で用いた乳酸菌は、人の腸管から分離された「エンテロコッカスフェカリス FK23菌」という種類の菌の殻を破ったもので、「LFK」と呼んでいます。


 この「LFK」は、生きた菌でなく、乳酸菌の成分といえるものです。従来、「乳酸菌は生きていなくては効果がない」と言われていましたが、私たちは死菌でも効果のあることを発見しました。ただし、効果には個人差がかなり大きく関与しており、同じ乳酸菌、同じ製品であっても効果の出やすい人、出にくい人がみられます。こればかりは、実際に個人個人が試すしかありませんが、乳酸菌にはアレルギー以外にも様々な効果効能がありますので、花粉が飛ぶ前から乳酸菌を食べて花粉症を予防してみましょう。

zu.gif

あなたの花粉症予防対策は?――注目される「乳酸菌」の効果

日本赤十字社和歌山医療センター
耳鼻咽喉科部長
榎本雅夫
Tadao Enomoto
enomoto2.gif

花粉症の飛散量は昨年より少ない予想ですが、飛散する以上は【魔の季節】にかわりはありません。その対策として、日本の花粉症研究の第一人者である榎本雅夫医学博士は「いま注目は乳酸菌。なかでも乳酸菌の成分【LFK】です。臨床試験でその効果が確認されています。副作用もなく、症状軽減・予防サプリメントとして毎日食べられることをお勧めします」と述べています。(編集部)


◆花粉症は国民病


 花粉症といえば、日本国内では知らない人はいないと思われるほど、ポピュラーな病気です。日本国内でおよそ16%の人がこの病気に罹っているとされ、有病率は都市部ほど多いとされています。この有病率の高さから、今や国民病とも文明病ともいわれ、毎年花粉飛散時期の春先にはテレビや新聞など多くのマスコミで取り上げられています。


 スギ花粉症の治療などにかかる費用は約3000億円と膨大な額と推定されています。さらに、花粉症による労働意欲の減退などの間接的なものも加えれば、その経済的損失は計り知れないでしょう。


◆花粉症は新しい病気


 花粉症の歴史をひもといてみましょう。


 1961年に荒木英斉先生が日本にも花粉症で悩んでいる人がいることをブタクサ花粉症で報告したのが最初です。これ以降、98年まで、毎年のように様々な花粉症が報告されてきました。今日、花粉症といえばスギ花粉症の代名詞のようになっていますが、スギ花粉症に関しては齋藤洋三先生が栃木県日光地方で3月から4月にかけて鼻、眼、咽頭にアレルギー症状を訴える21症例に出会ったのがそのきっかけでした。1964年に「栃木県日光地方におけるスギ花粉症 Japanese Cedar Pollinosis の発見」という論文にその詳細について報告されています。


◆花粉症の予防方法


 当時の日本ではスギ花粉症で悩んでいる人はほとんどいませんでしたが、現在では多くの国民がこの病気に悩んでいます。


 なぜこんなにも花粉症が増加してしまったのでしょう? 非常に興味深いテーマであり、多くの医師や研究者がその要因を検討しています。増加の要因が明らかになれば、スギ花粉症の発症を予防や治療に応用できると考えられます。


 現在推定されている要因には、(1)飛散しているスギ花粉数の増加(2)ダニによるアレルギーが増加し、アレルギー発症の引き金が引かれたことによりスギ花粉症も増えた(3)大気汚染、特にデイーゼル車が排出するガス中にある排出微粒子(4)食生活の欧米化(5)清潔志向による細菌との接触機会の減少(6)抗生物質の乱用による腸内細菌叢の変化 などが考えられています。


 私たちの研究グループでは、特に(5)と(6)の可能性に注目しました。


(5)については、感染症とアレルギーの関係です。近代以前から日本人を苦しめてきた結核は、第2次世界大戦後の栄養・衛生状態の改善、BCGワクチンの導入、抗結核剤リファンピシンの出現により劇的に減少しました。この変化と反比例するように、アレルギー性喘息や鼻炎、アトピー性皮膚炎、そして花粉症が増加しています。和歌山県のある地域の中学生について、ツベルクリン反応とアレルギー素因について調査しました。その結果、ツベルクリンに陰性の生徒にアレルギー体質であることが分かりました。この発表は、世界的にも非常に大きなインパクトを持って受け入れられました。


(6)については、抗生剤の使用頻度とアレルギーの関係です。イギリスにおいて、2万数千人規模での調査の結果、2歳以下で抗生剤を使用することで、アレルギーの発症するリスクがおよそ6倍も高くなることが確認されました。


◆花粉が飛ぶ前から乳酸菌を食べましょう


 これらの研究結果から、細菌と人との関わりが非常に深いことが分かります。細菌と触れる機会が少なくなり、抗生剤の使用によりさらに細菌を不自然なまでに遠ざけています。この結果、本来私たちが持っている免疫機能に異常を来し、アレルギー性の病気になりやすいのではないかと推測できます。


 そこで、安全な菌と接触することが大切なわけです。安全な菌の代表として、乳酸菌が挙げられるでしょう。すでに、アレルギーを改善するとされる乳酸菌の商品が市販されています。その多くは、動物実験やヒトでの臨床試験でその有効性が確認された乳酸菌です。いろいろなメーカーから、いろいろな種類の乳酸菌が販売され、ヨーグルトだけでなく、ドリンクタイプ、顆粒やカプセル、錠剤などの各種の形態のものが市販されています。さらには生菌か死菌の違いもあります。


 私たちの日本赤十字社和歌山医療センターに花粉症で通院されている患者さんに、花粉が飛ぶ前から乳酸菌を食べてもらいました。すると、乳酸菌を食べていない人に比べて、鼻の症状が軽くなっていること、アレルギーの薬の使用量が少なくなっていることが分かりました。この試験で用いた乳酸菌は、人の腸管から分離された「エンテロコッカスフェカリス FK23菌」という種類の菌の殻を破ったもので、「LFK」と呼んでいます。


 この「LFK」は、生きた菌でなく、乳酸菌の成分といえるものです。従来、「乳酸菌は生きていなくては効果がない」と言われていましたが、私たちは死菌でも効果のあることを発見しました。ただし、効果には個人差がかなり大きく関与しており、同じ乳酸菌、同じ製品であっても効果の出やすい人、出にくい人がみられます。こればかりは、実際に個人個人が試すしかありませんが、乳酸菌にはアレルギー以外にも様々な効果効能がありますので、花粉が飛ぶ前から乳酸菌を食べて花粉症を予防してみましょう。

zu.gif

えのもと ただお

えのもと ただお
昭和43年和歌山県立医科大学卒業、同大学耳鼻咽喉科入局、昭和46年和歌山医大応用医学研究所免疫アレルギー部助手、昭和51年「扁桃の免疫機能に関する研究」で学位。昭和55年和歌山赤十字病院(現日本赤十字社和歌山医療センター)耳鼻咽喉科部長。昭和62年から国のプロジェクト 厚生労働省の「花粉症」研究、同「アレルギー性鼻炎の科学的根拠に科学技術庁の「スギ花粉症克服に向けた総合研究」 などに従事する。現在、鳥取大学 臨床教授および非常勤講師。日本アレルギー学会代議員、日本アレルギー学会認定指導医、日本アレルギー協会評議員、日本耳鼻嘔喉科免疫アレルギー学会評議員、NPO花粉情報協会理事、NPO日本健康増進支援機構理事長、環境省「保健指導マニュアル」作成委員など。主な著書に『総合診療ブックス「花粉症の質を高める」内科医への20の診療ナビゲーション』『鼻アレルギー診療ガイドライン、通年性鼻炎と花粉症』『アレルギー性鼻炎の科学的根拠に基づく医療によるガイドライン、今日の治療指針(分担執筆)』など

えのもと ただお

えのもと ただお
昭和43年和歌山県立医科大学卒業、同大学耳鼻咽喉科入局、昭和46年和歌山医大応用医学研究所免疫アレルギー部助手、昭和51年「扁桃の免疫機能に関する研究」で学位。昭和55年和歌山赤十字病院(現日本赤十字社和歌山医療センター)耳鼻咽喉科部長。昭和62年から国のプロジェクト 厚生労働省の「花粉症」研究、同「アレルギー性鼻炎の科学的根拠に科学技術庁の「スギ花粉症克服に向けた総合研究」 などに従事する。現在、鳥取大学 臨床教授および非常勤講師。日本アレルギー学会代議員、日本アレルギー学会認定指導医、日本アレルギー協会評議員、日本耳鼻嘔喉科免疫アレルギー学会評議員、NPO花粉情報協会理事、NPO日本健康増進支援機構理事長、環境省「保健指導マニュアル」作成委員など。主な著書に『総合診療ブックス「花粉症の質を高める」内科医への20の診療ナビゲーション』『鼻アレルギー診療ガイドライン、通年性鼻炎と花粉症』『アレルギー性鼻炎の科学的根拠に基づく医療によるガイドライン、今日の治療指針(分担執筆)』など

えのもと ただお

えのもと ただお
昭和43年和歌山県立医科大学卒業、同大学耳鼻咽喉科入局、昭和46年和歌山医大応用医学研究所免疫アレルギー部助手、昭和51年「扁桃の免疫機能に関する研究」で学位。昭和55年和歌山赤十字病院(現日本赤十字社和歌山医療センター)耳鼻咽喉科部長。昭和62年から国のプロジェクト 厚生労働省の「花粉症」研究、同「アレルギー性鼻炎の科学的根拠に科学技術庁の「スギ花粉症克服に向けた総合研究」 などに従事する。現在、鳥取大学 臨床教授および非常勤講師。日本アレルギー学会代議員、日本アレルギー学会認定指導医、日本アレルギー協会評議員、日本耳鼻嘔喉科免疫アレルギー学会評議員、NPO花粉情報協会理事、NPO日本健康増進支援機構理事長、環境省「保健指導マニュアル」作成委員など。主な著書に『総合診療ブックス「花粉症の質を高める」内科医への20の診療ナビゲーション』『鼻アレルギー診療ガイドライン、通年性鼻炎と花粉症』『アレルギー性鼻炎の科学的根拠に基づく医療によるガイドライン、今日の治療指針(分担執筆)』など

えのもと ただお

えのもと ただお
昭和43年和歌山県立医科大学卒業、同大学耳鼻咽喉科入局、昭和46年和歌山医大応用医学研究所免疫アレルギー部助手、昭和51年「扁桃の免疫機能に関する研究」で学位。昭和55年和歌山赤十字病院(現日本赤十字社和歌山医療センター)耳鼻咽喉科部長。昭和62年から国のプロジェクト 厚生労働省の「花粉症」研究、同「アレルギー性鼻炎の科学的根拠に科学技術庁の「スギ花粉症克服に向けた総合研究」 などに従事する。現在、鳥取大学 臨床教授および非常勤講師。日本アレルギー学会代議員、日本アレルギー学会認定指導医、日本アレルギー協会評議員、日本耳鼻嘔喉科免疫アレルギー学会評議員、NPO花粉情報協会理事、NPO日本健康増進支援機構理事長、環境省「保健指導マニュアル」作成委員など。主な著書に『総合診療ブックス「花粉症の質を高める」内科医への20の診療ナビゲーション』『鼻アレルギー診療ガイドライン、通年性鼻炎と花粉症』『アレルギー性鼻炎の科学的根拠に基づく医療によるガイドライン、今日の治療指針(分担執筆)』など

えのもと ただお

えのもと ただお
昭和43年和歌山県立医科大学卒業、同大学耳鼻咽喉科入局、昭和46年和歌山医大応用医学研究所免疫アレルギー部助手、昭和51年「扁桃の免疫機能に関する研究」で学位。昭和55年和歌山赤十字病院(現日本赤十字社和歌山医療センター)耳鼻咽喉科部長。昭和62年から国のプロジェクト 厚生労働省の「花粉症」研究、同「アレルギー性鼻炎の科学的根拠に科学技術庁の「スギ花粉症克服に向けた総合研究」 などに従事する。現在、鳥取大学 臨床教授および非常勤講師。日本アレルギー学会代議員、日本アレルギー学会認定指導医、日本アレルギー協会評議員、日本耳鼻嘔喉科免疫アレルギー学会評議員、NPO花粉情報協会理事、NPO日本健康増進支援機構理事長、環境省「保健指導マニュアル」作成委員など。主な著書に『総合診療ブックス「花粉症の質を高める」内科医への20の診療ナビゲーション』『鼻アレルギー診療ガイドライン、通年性鼻炎と花粉症』『アレルギー性鼻炎の科学的根拠に基づく医療によるガイドライン、今日の治療指針(分担執筆)』など

えのもと ただお

えのもと ただお
昭和43年和歌山県立医科大学卒業、同大学耳鼻咽喉科入局、昭和46年和歌山医大応用医学研究所免疫アレルギー部助手、昭和51年「扁桃の免疫機能に関する研究」で学位。昭和55年和歌山赤十字病院(現日本赤十字社和歌山医療センター)耳鼻咽喉科部長。昭和62年から国のプロジェクト 厚生労働省の「花粉症」研究、同「アレルギー性鼻炎の科学的根拠に科学技術庁の「スギ花粉症克服に向けた総合研究」 などに従事する。現在、鳥取大学 臨床教授および非常勤講師。日本アレルギー学会代議員、日本アレルギー学会認定指導医、日本アレルギー協会評議員、日本耳鼻嘔喉科免疫アレルギー学会評議員、NPO花粉情報協会理事、NPO日本健康増進支援機構理事長、環境省「保健指導マニュアル」作成委員など。主な著書に『総合診療ブックス「花粉症の質を高める」内科医への20の診療ナビゲーション』『鼻アレルギー診療ガイドライン、通年性鼻炎と花粉症』『アレルギー性鼻炎の科学的根拠に基づく医療によるガイドライン、今日の治療指針(分担執筆)』など

えのもと ただお

えのもと ただお
昭和43年和歌山県立医科大学卒業、同大学耳鼻咽喉科入局、昭和46年和歌山医大応用医学研究所免疫アレルギー部助手、昭和51年「扁桃の免疫機能に関する研究」で学位。昭和55年和歌山赤十字病院(現日本赤十字社和歌山医療センター)耳鼻咽喉科部長。昭和62年から国のプロジェクト 厚生労働省の「花粉症」研究、同「アレルギー性鼻炎の科学的根拠に科学技術庁の「スギ花粉症克服に向けた総合研究」 などに従事する。現在、鳥取大学 臨床教授および非常勤講師。日本アレルギー学会代議員、日本アレルギー学会認定指導医、日本アレルギー協会評議員、日本耳鼻嘔喉科免疫アレルギー学会評議員、NPO花粉情報協会理事、NPO日本健康増進支援機構理事長、環境省「保健指導マニュアル」作成委員など。主な著書に『総合診療ブックス「花粉症の質を高める」内科医への20の診療ナビゲーション』『鼻アレルギー診療ガイドライン、通年性鼻炎と花粉症』『アレルギー性鼻炎の科学的根拠に基づく医療によるガイドライン、今日の治療指針(分担執筆)』など

えのもと ただお

えのもと ただお
昭和43年和歌山県立医科大学卒業、同大学耳鼻咽喉科入局、昭和46年和歌山医大応用医学研究所免疫アレルギー部助手、昭和51年「扁桃の免疫機能に関する研究」で学位。昭和55年和歌山赤十字病院(現日本赤十字社和歌山医療センター)耳鼻咽喉科部長。昭和62年から国のプロジェクト 厚生労働省の「花粉症」研究、同「アレルギー性鼻炎の科学的根拠に科学技術庁の「スギ花粉症克服に向けた総合研究」 などに従事する。現在、鳥取大学 臨床教授および非常勤講師。日本アレルギー学会代議員、日本アレルギー学会認定指導医、日本アレルギー協会評議員、日本耳鼻嘔喉科免疫アレルギー学会評議員、NPO花粉情報協会理事、NPO日本健康増進支援機構理事長、環境省「保健指導マニュアル」作成委員など。主な著書に『総合診療ブックス「花粉症の質を高める」内科医への20の診療ナビゲーション』『鼻アレルギー診療ガイドライン、通年性鼻炎と花粉症』『アレルギー性鼻炎の科学的根拠に基づく医療によるガイドライン、今日の治療指針(分担執筆)』など

えのもと ただお

えのもと ただお
昭和43年和歌山県立医科大学卒業、同大学耳鼻咽喉科入局、昭和46年和歌山医大応用医学研究所免疫アレルギー部助手、昭和51年「扁桃の免疫機能に関する研究」で学位。昭和55年和歌山赤十字病院(現日本赤十字社和歌山医療センター)耳鼻咽喉科部長。昭和62年から国のプロジェクト 厚生労働省の「花粉症」研究、同「アレルギー性鼻炎の科学的根拠に科学技術庁の「スギ花粉症克服に向けた総合研究」 などに従事する。現在、鳥取大学 臨床教授および非常勤講師。日本アレルギー学会代議員、日本アレルギー学会認定指導医、日本アレルギー協会評議員、日本耳鼻嘔喉科免疫アレルギー学会評議員、NPO花粉情報協会理事、NPO日本健康増進支援機構理事長、環境省「保健指導マニュアル」作成委員など。主な著書に『総合診療ブックス「花粉症の質を高める」内科医への20の診療ナビゲーション』『鼻アレルギー診療ガイドライン、通年性鼻炎と花粉症』『アレルギー性鼻炎の科学的根拠に基づく医療によるガイドライン、今日の治療指針(分担執筆)』など

えのもと ただお

えのもと ただお
昭和43年和歌山県立医科大学卒業、同大学耳鼻咽喉科入局、昭和46年和歌山医大応用医学研究所免疫アレルギー部助手、昭和51年「扁桃の免疫機能に関する研究」で学位。昭和55年和歌山赤十字病院(現日本赤十字社和歌山医療センター)耳鼻咽喉科部長。昭和62年から国のプロジェクト 厚生労働省の「花粉症」研究、同「アレルギー性鼻炎の科学的根拠に科学技術庁の「スギ花粉症克服に向けた総合研究」 などに従事する。現在、鳥取大学 臨床教授および非常勤講師。日本アレルギー学会代議員、日本アレルギー学会認定指導医、日本アレルギー協会評議員、日本耳鼻嘔喉科免疫アレルギー学会評議員、NPO花粉情報協会理事、NPO日本健康増進支援機構理事長、環境省「保健指導マニュアル」作成委員など。主な著書に『総合診療ブックス「花粉症の質を高める」内科医への20の診療ナビゲーション』『鼻アレルギー診療ガイドライン、通年性鼻炎と花粉症』『アレルギー性鼻炎の科学的根拠に基づく医療によるガイドライン、今日の治療指針(分担執筆)』など

えのもと ただお

えのもと ただお
昭和43年和歌山県立医科大学卒業、同大学耳鼻咽喉科入局、昭和46年和歌山医大応用医学研究所免疫アレルギー部助手、昭和51年「扁桃の免疫機能に関する研究」で学位。昭和55年和歌山赤十字病院(現日本赤十字社和歌山医療センター)耳鼻咽喉科部長。昭和62年から国のプロジェクト 厚生労働省の「花粉症」研究、同「アレルギー性鼻炎の科学的根拠に科学技術庁の「スギ花粉症克服に向けた総合研究」 などに従事する。現在、鳥取大学 臨床教授および非常勤講師。日本アレルギー学会代議員、日本アレルギー学会認定指導医、日本アレルギー協会評議員、日本耳鼻嘔喉科免疫アレルギー学会評議員、NPO花粉情報協会理事、NPO日本健康増進支援機構理事長、環境省「保健指導マニュアル」作成委員など。主な著書に『総合診療ブックス「花粉症の質を高める」内科医への20の診療ナビゲーション』『鼻アレルギー診療ガイドライン、通年性鼻炎と花粉症』『アレルギー性鼻炎の科学的根拠に基づく医療によるガイドライン、今日の治療指針(分担執筆)』など

えのもと ただお

えのもと ただお
昭和43年和歌山県立医科大学卒業、同大学耳鼻咽喉科入局、昭和46年和歌山医大応用医学研究所免疫アレルギー部助手、昭和51年「扁桃の免疫機能に関する研究」で学位。昭和55年和歌山赤十字病院(現日本赤十字社和歌山医療センター)耳鼻咽喉科部長。昭和62年から国のプロジェクト 厚生労働省の「花粉症」研究、同「アレルギー性鼻炎の科学的根拠に科学技術庁の「スギ花粉症克服に向けた総合研究」 などに従事する。現在、鳥取大学 臨床教授および非常勤講師。日本アレルギー学会代議員、日本アレルギー学会認定指導医、日本アレルギー協会評議員、日本耳鼻嘔喉科免疫アレルギー学会評議員、NPO花粉情報協会理事、NPO日本健康増進支援機構理事長、環境省「保健指導マニュアル」作成委員など。主な著書に『総合診療ブックス「花粉症の質を高める」内科医への20の診療ナビゲーション』『鼻アレルギー診療ガイドライン、通年性鼻炎と花粉症』『アレルギー性鼻炎の科学的根拠に基づく医療によるガイドライン、今日の治療指針(分担執筆)』など

2007年01月01日

2007年2月号 月刊スーパーゴルフ

2007年1月1日発売 Volume91

2007_02_hyoushi.jpg


[巻頭特集]
◆タイガー、ハリントン、片山晋呉、大山志保 他
連続写真で見る最強のスイングNO.1


[ギア特集]
◆2007年ニューモデル
ぶっ飛びドライバーから激スピンウェッジ一挙公開


◆ツアー初優勝
市原建彦プロが教える
まっすぐ遠くへ飛ばすドライバーテクニック


◆新春スペシャル
プロからのお年玉プレゼント


◆今月のサプライズ
07年ドライバーのトレンドは反発エリアの拡大にあり!?


<連載レッスン>
◆シニアツアー賞金王 三好隆プロの
50歳からのぶっ飛ばしドライバーテクニック


◆“志門流ゴルフ”免許皆伝
バンカーショット編(2)


◆カリスマコーチ増田哲仁プロの門外不出(秘)上達講座
[第32回]基本をマスターするための(秘)レッスン


◆ショートゲームの達人 奥田靖己プロが教える
寄せワンのためのスーパーテクニック
グリーン周りのアプローチショット編


〈レディスROOM〉
◆藤田幸希プロのレッスン倶楽部


◆ビューティクラブ


〈連載読物〉
◆佐渡充高のワールドツアーリポート


◆ゴルフの薬箱
いいゴルファーになるための心の指標 鈴木康之


◆カリスマトレーナー摩季れい子先生の
メディカルゴルフレッスン


◆NEWギア&NEWグッズ


◆クラブ調査隊が紹介する 今月の逸品


◆今月の売れ筋ランキング


◆賞賛されるクルマ達
Audi Q7


-------------------------------------------------

◆BERES 1年の軌跡


◆新生ロイコレ「RC★」ブランドスタート


◆美・インターナショナルプロアマトーナメント


◆韓国「マジェスティオーナーズゴルフ大会」リポート


◆伝統とモダンのコリアンダイニング


-------------------------------------------------

◆SUPER GOLF BOX


◆情報BOX

ダニ・スギ花粉のアレルギー原因物質の微量測定が可能に

国民の3分の1が何らかのアレルギー性の病気を持っている。その対策として、セルフケアが重要なものとなっている。主要なアレルゲンのダニやスギ花粉除去と回避がその中心だが、そのためにアレルゲンの測定は欠かせない。高感度測定キットの開発が、住環境や労働環境を変えるものとして期待されている。

●アレルギーの現状
 最近のアレルギー患者の増加は、異常とも言えそうである。花粉症、アトピー性皮膚炎、喘息、じんま疹、通年性アレルギー性鼻炎、食物アレルギーなど、いずれもアレルギー性の病気である。今や人口の3分の1以上が何らかのアレルギー性の病気を持っており、国民病とさえ言われている。花粉症のような季節的なものもあれば、1年を通して症状が続くものもある。また、小さな赤ちゃんから、70歳以上の老人まで年齢を問わず、アレルギーの発症が見られている。症状も花粉症や鼻炎のような鼻水や鼻づまり、くしゃみの発作、じんま疹やアトピー性皮膚炎のような皮膚症状、さらには、気管支喘息においては、咳や呼吸困難を引き起こし、毎年数千人もの人が亡くなっている。


●アレルギー発症のメカニズム
 アレルギーになるメカニズムは、おおよそ解明されている。アレルギーの原因物質(アレルゲン)が呼吸や食事によって鼻や気管支粘膜に付き、体内に入ると、免疫細胞の一種である肥満細胞(肥満の原因となる細胞ではない)や好酸球と呼ばれる細胞から、いろいろな化学物質が放出される。この化学物質は、痒みやくしゃみを引き起こしたり、過剰な粘液を出させたり、気管支を収縮させたり、いろいろな反応を引き起こす。
 
●アレルギーの治療方法
 アレルギーの治療としては、大きくセルフケアとメディカルケアの2つの方法に分けられる。セルフケアとは、アレルゲンを体内に入れないことによる予防と治療の方法である。
一方、メディカルケアとは、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬などの薬剤使用や、場合によっては手術といった、医師による予防と治療の方法である。しかし、近年は前者が重要であるとする考え方が広まっている。
 日赤和歌山医療センターの榎本雅夫医師の調べでは、和歌山県のある地域における主要アレルゲンとして、ダニ(39%)、スギ花粉(36%)、ハルガヤ(22%)、ネコ上皮(20%)となっている。


●セルフケアの方法
 2000年に発足した厚生労働省科学研究費助成による「アレルギー性鼻炎の科学的根拠に基づく医療(Evidence-based Medicine)によるガイドライン策定に関する研究」の研究班によると、主要なアレルゲンであるダニ、スギ花粉、ペット抗原について、その除去方法および回避方法が簡潔にまとめられている。
・ダニアレルゲン
(1)排気循環式の掃除機を用い、1週間に2回以上掃除する。
(2)織物のソファ、カーペット、畳は出来るだけ避ける。
(3)ベッドのマット、布団、枕にダニを通さないカバーを掛ける。
(4)部屋の湿度を50%、室温を20?25℃に保つ。
・スギ花粉
(1)花粉情報に注意する。
(2)飛散の多いときの外出を避ける。
(3)飛散の多いときは窓や戸を閉める。
(4)外出時にマスクやメガネを使用する。
(5)表面の毛羽だった毛織物のコートの使用を避ける。
(6)帰宅時には衣服や髪の毛をよく払う。
(7)掃除を励行する。
・ペット抗原(特にネコ)
(1)できれば、飼育を止める。
(2)屋外で飼い、寝室には入れない。
(3)ペットとペットの飼育環境を清潔に保つ。
(4)フローリングにする。
(5)通気をよくし、掃除を励行する。


●アレルゲンとしてのダニ
『家屋害虫辞典』(1995年)によると、通常の日本家屋では、ダニはおよそ100種類以上はいるとされている。ハウスダストと言われる室内塵には、1g当たり10?数千匹のダニが存在している。4畳半のカーペット敷きの部屋になると、100万匹となり、1軒の家屋になると、数千万匹から数億匹のダニが存在している。生きたダニ、死骸、排泄物のいずれもアレルゲンとなり、アレルギーに深く関わっている。ハウスダスト1g中に2μg(100万分の1gの単位)以上のダニアレルゲンがあると、喘息などのアレルギーが起こりやすいとされている。

dani.jpg
(図1)ヤケヒョウダニ(♀)の電子顕微鏡写真(写真提供:高岡正俊)
hyou.jpg
(表1)厚生労働省生活局による「健康で快適な住宅に関するガイドライン」


●アレルゲンとしてのスギ花粉
 1958年から天然林を伐採して人工造林するという拡大造林政策のもとで、単一樹種が短時間に一斉に植えられ単純一斉林となった。樹齢16?35年の花粉産生適齢期のスギが、日本中を覆ってしまったため、現在も大量の花粉が飛散することになった。一度スギ花粉症に罹ってしまうと、自然治癒率は3%とも、0.5%とも言われている。そのため、しばらくは、スギ花粉症患者は増える一方であることが予想される。
 スギ花粉は直径が30μmの球形で、パピラと呼ばれる突出部がある。1個の花粉で5.4pg(1兆の1gの単位)という極微量のアレルゲンが含まれており、50個程度の花粉が鼻の中に入ると、いろいろな花粉症の症状が発症すると言われている。
kafun.jpg
(図2)花粉の電子顕微鏡写真


●アレルゲンの測定
 ダニ、スギ花粉に関わらず、セルフケアを実行する上で、アレルゲンの量を知ることは必須であると考えられる。
 高機能乳酸菌を中心に研究開発しているニチニチ製薬株式会社では、ダニおよびスギ花粉を測定できる高感度測定キットを開発し、キットの販売と同時に受託測定も開始した。キットは2種類のダニのアレルゲンとスギ花粉の3種類を特異的に、高感度に測定することができる。具体的な感度として、喘息の感作の指標となるダニアレルゲン濃度は、ハウスダスト1g中に2μgであることを上述したが、このキットならば、300pgと、およそ1万分の1の量を検出することができる。スギ花粉でも、鼻の中に入って症状を起こすとされる量、50個をほぼ検出することが出来る。特異性については、動物実験でマウスにスギ花粉を食べさせて、その糞便中のアレルゲンを測定したところ、投与した量に比例して、出てくることを確認した。食べ物のカスや腸内細菌、酵素や腸内の細胞など様々な物質が混ざっている糞便の中からも、しっかりとスギ花粉だけを測定することが可能であった。
 このような優れたアレルゲンの測定が出来るキットを大学や研究機関を中心に発売しているが、特殊な機材や技能も必要であることから、一般向き、または他種の企業からのこれらアレルゲンの測定の依頼も受けている。


しまだ たかし
京都市生まれ。83?87年、三重大学水産学部。87年、ニチニチ食品株式会社(現在のニチニチ製薬株式会社)に入社。2001年、三重大学生物資源学部にて博士(学術)を取得。02?03年、京都大学大学院医学研究科 研究生。04?09年、南京医科大学国際アレルギーセンター 客員研究員

ダニ・スギ花粉のアレルギー原因物質の微量測定が可能に

国民の3分の1が何らかのアレルギー性の病気を持っている。その対策として、セルフケアが重要なものとなっている。主要なアレルゲンのダニやスギ花粉除去と回避がその中心だが、そのためにアレルゲンの測定は欠かせない。高感度測定キットの開発が、住環境や労働環境を変えるものとして期待されている。

●アレルギーの現状
 最近のアレルギー患者の増加は、異常とも言えそうである。花粉症、アトピー性皮膚炎、喘息、じんま疹、通年性アレルギー性鼻炎、食物アレルギーなど、いずれもアレルギー性の病気である。今や人口の3分の1以上が何らかのアレルギー性の病気を持っており、国民病とさえ言われている。花粉症のような季節的なものもあれば、1年を通して症状が続くものもある。また、小さな赤ちゃんから、70歳以上の老人まで年齢を問わず、アレルギーの発症が見られている。症状も花粉症や鼻炎のような鼻水や鼻づまり、くしゃみの発作、じんま疹やアトピー性皮膚炎のような皮膚症状、さらには、気管支喘息においては、咳や呼吸困難を引き起こし、毎年数千人もの人が亡くなっている。


●アレルギー発症のメカニズム
 アレルギーになるメカニズムは、おおよそ解明されている。アレルギーの原因物質(アレルゲン)が呼吸や食事によって鼻や気管支粘膜に付き、体内に入ると、免疫細胞の一種である肥満細胞(肥満の原因となる細胞ではない)や好酸球と呼ばれる細胞から、いろいろな化学物質が放出される。この化学物質は、痒みやくしゃみを引き起こしたり、過剰な粘液を出させたり、気管支を収縮させたり、いろいろな反応を引き起こす。
 
●アレルギーの治療方法
 アレルギーの治療としては、大きくセルフケアとメディカルケアの2つの方法に分けられる。セルフケアとは、アレルゲンを体内に入れないことによる予防と治療の方法である。
一方、メディカルケアとは、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬などの薬剤使用や、場合によっては手術といった、医師による予防と治療の方法である。しかし、近年は前者が重要であるとする考え方が広まっている。
 日赤和歌山医療センターの榎本雅夫医師の調べでは、和歌山県のある地域における主要アレルゲンとして、ダニ(39%)、スギ花粉(36%)、ハルガヤ(22%)、ネコ上皮(20%)となっている。


●セルフケアの方法
 2000年に発足した厚生労働省科学研究費助成による「アレルギー性鼻炎の科学的根拠に基づく医療(Evidence-based Medicine)によるガイドライン策定に関する研究」の研究班によると、主要なアレルゲンであるダニ、スギ花粉、ペット抗原について、その除去方法および回避方法が簡潔にまとめられている。
・ダニアレルゲン
(1)排気循環式の掃除機を用い、1週間に2回以上掃除する。
(2)織物のソファ、カーペット、畳は出来るだけ避ける。
(3)ベッドのマット、布団、枕にダニを通さないカバーを掛ける。
(4)部屋の湿度を50%、室温を20?25℃に保つ。
・スギ花粉
(1)花粉情報に注意する。
(2)飛散の多いときの外出を避ける。
(3)飛散の多いときは窓や戸を閉める。
(4)外出時にマスクやメガネを使用する。
(5)表面の毛羽だった毛織物のコートの使用を避ける。
(6)帰宅時には衣服や髪の毛をよく払う。
(7)掃除を励行する。
・ペット抗原(特にネコ)
(1)できれば、飼育を止める。
(2)屋外で飼い、寝室には入れない。
(3)ペットとペットの飼育環境を清潔に保つ。
(4)フローリングにする。
(5)通気をよくし、掃除を励行する。


●アレルゲンとしてのダニ
『家屋害虫辞典』(1995年)によると、通常の日本家屋では、ダニはおよそ100種類以上はいるとされている。ハウスダストと言われる室内塵には、1g当たり10?数千匹のダニが存在している。4畳半のカーペット敷きの部屋になると、100万匹となり、1軒の家屋になると、数千万匹から数億匹のダニが存在している。生きたダニ、死骸、排泄物のいずれもアレルゲンとなり、アレルギーに深く関わっている。ハウスダスト1g中に2μg(100万分の1gの単位)以上のダニアレルゲンがあると、喘息などのアレルギーが起こりやすいとされている。

dani.jpg
(図1)ヤケヒョウダニ(♀)の電子顕微鏡写真(写真提供:高岡正俊)
hyou.jpg
(表1)厚生労働省生活局による「健康で快適な住宅に関するガイドライン」


●アレルゲンとしてのスギ花粉
 1958年から天然林を伐採して人工造林するという拡大造林政策のもとで、単一樹種が短時間に一斉に植えられ単純一斉林となった。樹齢16?35年の花粉産生適齢期のスギが、日本中を覆ってしまったため、現在も大量の花粉が飛散することになった。一度スギ花粉症に罹ってしまうと、自然治癒率は3%とも、0.5%とも言われている。そのため、しばらくは、スギ花粉症患者は増える一方であることが予想される。
 スギ花粉は直径が30μmの球形で、パピラと呼ばれる突出部がある。1個の花粉で5.4pg(1兆の1gの単位)という極微量のアレルゲンが含まれており、50個程度の花粉が鼻の中に入ると、いろいろな花粉症の症状が発症すると言われている。
kafun.jpg
(図2)花粉の電子顕微鏡写真


●アレルゲンの測定
 ダニ、スギ花粉に関わらず、セルフケアを実行する上で、アレルゲンの量を知ることは必須であると考えられる。
 高機能乳酸菌を中心に研究開発しているニチニチ製薬株式会社では、ダニおよびスギ花粉を測定できる高感度測定キットを開発し、キットの販売と同時に受託測定も開始した。キットは2種類のダニのアレルゲンとスギ花粉の3種類を特異的に、高感度に測定することができる。具体的な感度として、喘息の感作の指標となるダニアレルゲン濃度は、ハウスダスト1g中に2μgであることを上述したが、このキットならば、300pgと、およそ1万分の1の量を検出することができる。スギ花粉でも、鼻の中に入って症状を起こすとされる量、50個をほぼ検出することが出来る。特異性については、動物実験でマウスにスギ花粉を食べさせて、その糞便中のアレルゲンを測定したところ、投与した量に比例して、出てくることを確認した。食べ物のカスや腸内細菌、酵素や腸内の細胞など様々な物質が混ざっている糞便の中からも、しっかりとスギ花粉だけを測定することが可能であった。
 このような優れたアレルゲンの測定が出来るキットを大学や研究機関を中心に発売しているが、特殊な機材や技能も必要であることから、一般向き、または他種の企業からのこれらアレルゲンの測定の依頼も受けている。


しまだ たかし
京都市生まれ。83?87年、三重大学水産学部。87年、ニチニチ食品株式会社(現在のニチニチ製薬株式会社)に入社。2001年、三重大学生物資源学部にて博士(学術)を取得。02?03年、京都大学大学院医学研究科 研究生。04?09年、南京医科大学国際アレルギーセンター 客員研究員

ダニ・スギ花粉のアレルギー原因物質の微量測定が可能に

国民の3分の1が何らかのアレルギー性の病気を持っている。その対策として、セルフケアが重要なものとなっている。主要なアレルゲンのダニやスギ花粉除去と回避がその中心だが、そのためにアレルゲンの測定は欠かせない。高感度測定キットの開発が、住環境や労働環境を変えるものとして期待されている。

●アレルギーの現状
 最近のアレルギー患者の増加は、異常とも言えそうである。花粉症、アトピー性皮膚炎、喘息、じんま疹、通年性アレルギー性鼻炎、食物アレルギーなど、いずれもアレルギー性の病気である。今や人口の3分の1以上が何らかのアレルギー性の病気を持っており、国民病とさえ言われている。花粉症のような季節的なものもあれば、1年を通して症状が続くものもある。また、小さな赤ちゃんから、70歳以上の老人まで年齢を問わず、アレルギーの発症が見られている。症状も花粉症や鼻炎のような鼻水や鼻づまり、くしゃみの発作、じんま疹やアトピー性皮膚炎のような皮膚症状、さらには、気管支喘息においては、咳や呼吸困難を引き起こし、毎年数千人もの人が亡くなっている。


●アレルギー発症のメカニズム
 アレルギーになるメカニズムは、おおよそ解明されている。アレルギーの原因物質(アレルゲン)が呼吸や食事によって鼻や気管支粘膜に付き、体内に入ると、免疫細胞の一種である肥満細胞(肥満の原因となる細胞ではない)や好酸球と呼ばれる細胞から、いろいろな化学物質が放出される。この化学物質は、痒みやくしゃみを引き起こしたり、過剰な粘液を出させたり、気管支を収縮させたり、いろいろな反応を引き起こす。
 
●アレルギーの治療方法
 アレルギーの治療としては、大きくセルフケアとメディカルケアの2つの方法に分けられる。セルフケアとは、アレルゲンを体内に入れないことによる予防と治療の方法である。
一方、メディカルケアとは、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬などの薬剤使用や、場合によっては手術といった、医師による予防と治療の方法である。しかし、近年は前者が重要であるとする考え方が広まっている。
 日赤和歌山医療センターの榎本雅夫医師の調べでは、和歌山県のある地域における主要アレルゲンとして、ダニ(39%)、スギ花粉(36%)、ハルガヤ(22%)、ネコ上皮(20%)となっている。


●セルフケアの方法
 2000年に発足した厚生労働省科学研究費助成による「アレルギー性鼻炎の科学的根拠に基づく医療(Evidence-based Medicine)によるガイドライン策定に関する研究」の研究班によると、主要なアレルゲンであるダニ、スギ花粉、ペット抗原について、その除去方法および回避方法が簡潔にまとめられている。
・ダニアレルゲン
(1)排気循環式の掃除機を用い、1週間に2回以上掃除する。
(2)織物のソファ、カーペット、畳は出来るだけ避ける。
(3)ベッドのマット、布団、枕にダニを通さないカバーを掛ける。
(4)部屋の湿度を50%、室温を20?25℃に保つ。
・スギ花粉
(1)花粉情報に注意する。
(2)飛散の多いときの外出を避ける。
(3)飛散の多いときは窓や戸を閉める。
(4)外出時にマスクやメガネを使用する。
(5)表面の毛羽だった毛織物のコートの使用を避ける。
(6)帰宅時には衣服や髪の毛をよく払う。
(7)掃除を励行する。
・ペット抗原(特にネコ)
(1)できれば、飼育を止める。
(2)屋外で飼い、寝室には入れない。
(3)ペットとペットの飼育環境を清潔に保つ。
(4)フローリングにする。
(5)通気をよくし、掃除を励行する。


●アレルゲンとしてのダニ
『家屋害虫辞典』(1995年)によると、通常の日本家屋では、ダニはおよそ100種類以上はいるとされている。ハウスダストと言われる室内塵には、1g当たり10?数千匹のダニが存在している。4畳半のカーペット敷きの部屋になると、100万匹となり、1軒の家屋になると、数千万匹から数億匹のダニが存在している。生きたダニ、死骸、排泄物のいずれもアレルゲンとなり、アレルギーに深く関わっている。ハウスダスト1g中に2μg(100万分の1gの単位)以上のダニアレルゲンがあると、喘息などのアレルギーが起こりやすいとされている。

dani.jpg
(図1)ヤケヒョウダニ(♀)の電子顕微鏡写真(写真提供:高岡正俊)
hyou.jpg
(表1)厚生労働省生活局による「健康で快適な住宅に関するガイドライン」


●アレルゲンとしてのスギ花粉
 1958年から天然林を伐採して人工造林するという拡大造林政策のもとで、単一樹種が短時間に一斉に植えられ単純一斉林となった。樹齢16?35年の花粉産生適齢期のスギが、日本中を覆ってしまったため、現在も大量の花粉が飛散することになった。一度スギ花粉症に罹ってしまうと、自然治癒率は3%とも、0.5%とも言われている。そのため、しばらくは、スギ花粉症患者は増える一方であることが予想される。
 スギ花粉は直径が30μmの球形で、パピラと呼ばれる突出部がある。1個の花粉で5.4pg(1兆の1gの単位)という極微量のアレルゲンが含まれており、50個程度の花粉が鼻の中に入ると、いろいろな花粉症の症状が発症すると言われている。
kafun.jpg
(図2)花粉の電子顕微鏡写真


●アレルゲンの測定
 ダニ、スギ花粉に関わらず、セルフケアを実行する上で、アレルゲンの量を知ることは必須であると考えられる。
 高機能乳酸菌を中心に研究開発しているニチニチ製薬株式会社では、ダニおよびスギ花粉を測定できる高感度測定キットを開発し、キットの販売と同時に受託測定も開始した。キットは2種類のダニのアレルゲンとスギ花粉の3種類を特異的に、高感度に測定することができる。具体的な感度として、喘息の感作の指標となるダニアレルゲン濃度は、ハウスダスト1g中に2μgであることを上述したが、このキットならば、300pgと、およそ1万分の1の量を検出することができる。スギ花粉でも、鼻の中に入って症状を起こすとされる量、50個をほぼ検出することが出来る。特異性については、動物実験でマウスにスギ花粉を食べさせて、その糞便中のアレルゲンを測定したところ、投与した量に比例して、出てくることを確認した。食べ物のカスや腸内細菌、酵素や腸内の細胞など様々な物質が混ざっている糞便の中からも、しっかりとスギ花粉だけを測定することが可能であった。
 このような優れたアレルゲンの測定が出来るキットを大学や研究機関を中心に発売しているが、特殊な機材や技能も必要であることから、一般向き、または他種の企業からのこれらアレルゲンの測定の依頼も受けている。


しまだ たかし
京都市生まれ。83?87年、三重大学水産学部。87年、ニチニチ食品株式会社(現在のニチニチ製薬株式会社)に入社。2001年、三重大学生物資源学部にて博士(学術)を取得。02?03年、京都大学大学院医学研究科 研究生。04?09年、南京医科大学国際アレルギーセンター 客員研究員